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「チベット語のカタカナ表記について」は、今枝由郎によって2005年に提案された、チベット語をカタカナ表記するための転写方式。 仏教学者の小野田俊蔵の原案に「部分的な修正・追加をほどこしたもの」で、「チベット語の人名、地名、固有名詞などを、できるだけ日本人に抵抗のない形で日本語に定着させることを念頭において(中略)作った」とされ〔「チベット語のカタカナ表記について」、掲載はこちらを参照。p.66, ll.14-16.〕、今枝が訳者となったロラン・デエ『チベット史』の巻末付録として最初に発表された〔こちらを参照〕。提案者の今枝は、チベット・ブータン中世史の研究者で、ゾンカ語(チベット語の南方方言で、ブータンの国語)テキストの著作もある。 == 特徴と構成 == チベット文字は、元来は表音文字として7世紀ごろに制定されたが、時代がくだるにつれ、綴りと発音の乖離がいちじるしくなった。そのため、諸外国語によるチベット語の転写方式には、大別して''発音を写そうとするもの''と、''文字のつづりを写そうとするもの''が生じることとなった〔詳細は「チベット語」を参照。後者の1例として「ワイリー方式」がある。〕。本転写方式は、「おおむね現在の中央チベットのラサ方言の発音を基準」としてカナ転写するための基準」である〔「チベット語のカタカナ表記について」、掲載はこちらを参照。p.66, ll.17-18.〕。 「チベット文字の綴り」を「おおむね現在の中央チベットのラサ方言の発音を基準」としてカナ転写するための基準であり、この転写方式を用いるにあたっては、使用者がチベット語とチベット文字の綴り字についての知識を持ち、カナ転写したいチベット語の単語のチベット文字による綴りが判明していることが必須である。 本転写方式では、伝統的な配列の順序に則してチベット文字の綴り字と対応するカナ転写が提示されている(1.を参照)。ただし、添後字・再添後字については2.に、母音で終わる音節に前置字・接頭字を持つ音節が続く場合の音韻変化については3.に、まとめて切り分けられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チベット語のカタカナ表記について」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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