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チャックワゴン
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チャックワゴン
チャックワゴン()は、炊事用の幌馬車。19世紀のアメリカ合衆国やカナダ、特に西部開拓時代の長距離移動において広く使用された。ローリング・キッチンとも呼ばれる。チャックとは、アメリカ西部の俗語で食物を指す。 チャックワゴンを考案したのは、テキサスのチャールズ・グッドナイトだった。1866年に牧畜業者のグッドナイトがカウボーイのための炊事車として、南北戦争の放出品だった軍用馬車を改造したのが始まりとされる。のちに馬車製造会社のスチュードベーカーが専用のチャックワゴンを作り、1台75ドルから100ドルで販売した〔鶴谷寿『カウボーイの米国史』p100〕。 == チャックワゴンの食事 ==
荷台に食材や調味料を積み、後部には棚と折りたたみ式の調理台があり、調理用具、食器、コーヒーミルなどを運んだ。チャックワゴンのコックはクッキーと呼ばれ、フライドステーキ、サワードウ・ビスケットと呼ばれるパン、ドライフルーツのシチュー、ポークアンドビーンズ、ダンプリング、コーヒーなどを作った。コーヒーは生豆を運び、煎れるたびに焙煎した。またアルコールの持ち込みは基本的に禁止されていた〔東理夫 『クックブックに見るアメリカ食の謎』 p113〕。カウボーイは旅の食事を重視し、コックの腕が悪いと別の仕事に移ってしまう者もいた〔鶴谷寿『カウボーイの米国史』 p134〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チャックワゴン」の詳細全文を読む
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