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チャフ(電波欺瞞紙、、)は、電波を反射する物体を空中に散布することで、レーダーによる探知を妨害するもの。電波帯域を目標とし、誘惑と飽和を任務とした、使い捨て型のパッシブ・デコイである。 最も古くから用いられている対レーダー用デコイであり、現代では、軍用機や軍艦の多くに、レーダー警報受信機などと連携させて搭載されている。 == 概要 == 金属は、電波を反射する性質があるため、これを散布すれば、レーダーからはその散布地点に目標があるように見える。この原理を利用したのがチャフである。チャフとして使用されていたものは、従来はアルミ箔を必要な長さに切ったものであった。現在では、滞空時間を重視し、プラスチックのフィルムや、ワイヤーにアルミを蒸着させたものが主流となっている。チャフを撒く手法は、撒くための形状をしたチャフをディスペンサーやランチャーによって空中に放ち拡散させるものが従来から採用され、小型機や艦艇がチャフを撒く場合には現在でもその手法が採用される。現在の大型の電子戦機などでは、機上でフィルムを高速切断して空中に撒く装置を備えたものもある。これは、妨害しようとするレーダー波の波長か、その整数倍の長さが最も効果的であるためである〔。このため、敵のレーダー波長に合わせたチャフを持つ必要から、非戦争状態の時からも仮想敵国の波長を探るためのSIGINT活動が行われる。 一つのチャフ・ユニットにより生じるレーダー目標をチャフ・バースト(Chaff burst)と称し、これが多量に重畳したものをチャフ雲(Chaff cloud)と称する〔。また、チャフ雲をさらに連続して形成したものをチャフ回廊(Chaff corridor)と称する。 なお、チャフは、電波ホーミング誘導などレーダーによる誘導方式を採用したミサイルからの回避行動の一環として散布される場合も多いが、チャフは光波ホーミング誘導ミサイルに対しては効果が無いため、このような場合には、フレアも同時に使用される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チャフ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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