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チューリング還元 : ミニ英和和英辞書
チューリング還元[ちゅーりんぐかんげん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
還元 : [かんげん]
  1. (n,vs) resolution 2. reduction 3. return to origins 
: [げん, もと, がん]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 4. (2) former 

チューリング還元 : ウィキペディア日本語版
チューリング還元[ちゅーりんぐかんげん]
チューリング還元(チューリングかんげん、)は、計算量理論における還元の一種である。アラン・チューリングの名がつけられた還元であり、問題 ''A'' が問題 ''B'' にチューリング還元されるとは、''B'' が容易に解けると仮定したときに ''A'' が容易に解けることを意味する(Rogers 1967、Soare 1987)。より厳密に言えば、''B'' を神託として備えた神託機械によって''A''が計算可能であることである。チューリング還元は決定問題にも関数問題にも適用できる。
''A'' から ''B'' へのチューリング還元が存在するとき、''B'' を解くあらゆるアルゴリズムは ''A'' を解くアルゴリズムを作成するのに使うことが可能である。これは、 ''A'' を計算する神託機械が ''B'' に関する神託を質問する箇所に ''B'' のアルゴリズムを挿入することで実現される。しかし、この神託機械は何回も神託を訊ねる可能性があり、''A'' のアルゴリズムは時間的にも空間的にも ''B'' のアルゴリズムよりも計算資源を多く必要とする可能性がある。
アラン・チューリング(1939年)は、神託機械を用いて相対計算可能性(当時は相対還元可能性と称していた)に初めて形式的な定義を与えた。1943年と1952年、スティーヴン・コール・クリーネは同様の概念を帰納的関数を用いて定義した。1944年、エミール・ポストはこの概念を表すのに初めて「チューリング還元可能性(Turing reducibility)」という用語を使った。
== 定義 ==
2つの集合 A,B \subseteq \mathbb に対して、ABチューリング還元可能(Turing reducible)であるとは、''B'' に関する神託を与えられた神託機械を使って ''A''の特性関数を計算可能であることをいう。これを
:A \leq_T B
と書く。
他にも、''A'' は ''B''-帰納的(B-recursive)または ''B''-計算可能(B-computable)であるともいう。
''B''のオラクルを持つ神託機械があり、''A'' を定義域とする部分関数を計算可能であるとき、''A'' を ''B''-帰納的可算(B-recursively enumerable)または ''B''-計算可枚挙(B-computably enumerable)であるという。
AB にチューリング同値(Turing equivalent)であることを A \equiv_T B で表し、A \leq_T BB \leq_T A が共に成り立つ。チューリング同値な集合の同値類チューリング次数(Turing degree)と呼ぶ。集合 X のチューリング次数を \textbf(X) と記述する。
\mathcal \subseteq \mathcal(\mathbb) という集合があるとき、全ての X \in \mathcal について X \leq_T A なら、集合 A \subseteq \mathbb\mathcal に対してチューリング困難(Turing hard)であるという。加えて A \in \mathcal であるとき、A\mathcal に対してチューリング完全(Turing complete)であるという。'B''-帰納的(B-recursive)または ''B''-計算可能(B-computable)であるともいう。
''B''のオラクルを持つ神託機械があり、''A'' を定義域とする部分関数を計算可能であるとき、''A'' を
''B''-帰納的可算(B-recursively enumerable)または ''B''-計算可枚挙(B-computably enumerable)であるという。
AB
チューリング同値(Turing equivalent)であることを A \equiv_T B で表し、A \leq_T BB \leq_T A が共に成り立つ。チューリング同値な集合の同値類チューリング次数(Turing degree)と呼ぶ。集合 X のチューリング次数を \textbf(X) と記述する。
\mathcal \subseteq \mathcal(\mathbb) という集合があるとき、全ての X \in \mathcal について X \leq_T A なら、集合 A \subseteq \mathbb\mathcal に対して
チューリング困難(Turing hard)であるという。加えて A \in \mathcal であるとき、A\mathcal に対してチューリング完全(Turing complete)であるという。
チューリング完全(Turing complete)であるという。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「チューリング還元」の詳細全文を読む




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