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『チョナン・カン』は、2001年4月13日から2004年3月19日までフジテレビで放送されたバラエティ番組。同タイトルでの放送終了後、番組は『チョナン・カン2』〔新聞のテレビ欄では、文字数の関係で「草彅剛2」と表記されることもあった。〕と題してリニューアルし、2004年4月16日から2010年3月20日まで同じくフジテレビで放送された。 「チョナン・カン」とは草彅剛の韓国関連での芸名で、同番組は草彅の冠番組である。 == 概要 == チョナン・カンの由来は、同番組の放送開始前、草彅の韓国進出を計画する際に、番組コーディネーターが草彅の氏名「草彅 剛」の漢字を朝鮮語の音読みとして、即座に「チョナン・カン」と読んだのがきっかけで、そのまま草彅の芸名・同番組名として採用した。ただし、「彅」にナンおよびナンの発音に近いものは朝鮮語の読みに存在せず、「剛」はカンよりもガンの発音のほうが朝鮮語の音読みに近い。 同番組が始まるに至った理由は、草彅が韓国映画『接続 ザ・コンタクト』(1997年公開)をテレビで鑑賞した際に、主演の韓国俳優ハン・ソッキュや朝鮮語の響きに惹かれ、このとき朝鮮語を初めて意識して聴いて、台詞をよく聴き取ったりするなどし、韓国に興味を持っていたことで、草彅自らの意思によって韓国を取り上げる番組の開始に至った〔『サンスポ 韓Fun』「チョナン・カンの韓激見聞録」 2011年5月4日号/同年5月11日号〕。 同番組は、韓国の新しい空港に草彅が一人で降り立つところから始まった。当時、韓国では日本文化が厳しく制限されており、日本で知名度抜群の草彅や所属グループ・SMAPが無名の状況下で、また、日本において、のちの韓流ブームが起こる前でのことであった。 同番組で草彅は母国語の日本語を話さずに、朝鮮語を話すスタイルでいくことになったため、猛然と朝鮮語の勉強を開始した。初の韓国ロケから1か月後になる二回目の韓国ロケでは、日常会話レベルをほぼ完全にマスターしていた。 草彅は韓国のこと、韓国人のこと、韓国文化を徹底的に知ろうという気概で、さまざまな人に会い、語り合った。月に一度、訪韓し同番組のロケを行っていったが、韓国の軍人と徴兵制や愛国心について対談したり、また、日本においても、一般の在日2世の韓国人夫妻と対談し、在日の人たちが抱えてきた悩みや葛藤、そして、差別をパワーにしてきたという力強さを知っていくなどするなかで、韓国への思いはますます膨らんでいった。草彅は仕事の合い間の時間すべてを朝鮮語の勉強にあてる生活を送っていた。そして、日本のことを韓国の皆さんに伝えることができたら、という考えを持っていた。草彅のソロとしての活動のうち、韓国関係の多くはこの番組の企画から生まれたものである。したがって、彼の韓国にまつわる活動や、韓国人とのインタビューなどのほとんどがこの番組で独占的に紹介されていた。 同年5月22日、韓国の韓国観光公社から、番組『チョナン・カン』が韓国に多くの観光客を呼び、韓国観光広報に寄与した功績を讃えられ、感謝牌を贈呈された〔『週刊TVガイド』 2001年6月2日 - 6月8日号〕。同番組は韓国観光を呼びかける番組ではないが、影響力の大きさや韓国社会からの注目の高さが窺われた。 同番組の企画で草彅は韓国のシットコム作品で人気テレビドラマシリーズ『ニューノンストップ』(MBC)にゲスト出演を2回した。 2002年6月21日、番組『チョナン・カン』が全日本テレビ番組製作社連盟の「ATP賞 テレビ記者賞」を受賞。 同番組の企画で2002年6月26日に草彅は朝鮮語の歌詞(草彅が日本語の歌詞を訳詞)の音楽CD「愛の唄〜チョンマル サランヘヨ〜」を日韓同時リリースし、同曲は番組『チョナン・カン』のテーマソングとなった。2004年3月公開の全編朝鮮語の日本映画『ホテルビーナス』を制作し草彅は主演で出演した。同年6月、当映画が「モスクワ国際映画祭 コンペティション・パースペクティブ部門 最優秀賞」を受賞。モスクワ国際映画祭は世界四大映画祭のひとつ。 2004年10月、草彅が日経BPの「日本イノベーター大賞 ジャパンクール賞」を受賞(授賞式は同年11月25日)。ジャパンクール賞は同年新設された賞で、人々を惹きつける政治的価値観や文化的魅力といったソフトパワーに貢献した人という観点から選考される。草彅は日韓の文化交流への大いな貢献が認められての受賞。「草彅氏のこうした活動は、日本にいる韓国人にとって励みになっている」などの選考理由もあった。 番組は長らく金曜深夜枠で単独番組として放送されていたが、2009年春の改編で土曜深夜の『DO!深夜』枠へ移動。以後は最終回まで同枠内包番組として放送された。なお、同年4月23日の草彅の不祥事によって、一部のネット局(テレビ西日本、テレビ新広島、関西テレビ、福島テレビ、岩手めんこいテレビ)は一時的に番組の放送を休止していたが、同年5月28日に草彅が芸能活動を再開したため、休止措置を取っていた局も順次放送を再開した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チョナン・カン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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