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チングルマ : ウィキペディア日本語版
チングルマ

チングルマ(珍車、稚児車、学名:''Geum pentapetalum'')とはバラ科ダイコンソウ属の落葉小低木の高山植物である。一般にダイコンソウ属に分類されるが、チングルマ属(''Sieversia'')に分類する説もあり、確定していない。
== 概要 ==
東日本(北海道中部地方以北)、アリューシャン列島カムチャツカ半島に分布する。高山の雪渓周辺の草地や砂礫地に生える。高さは10cm程度。枝は地面を這い、群落を作る。葉は羽状複葉。花期は6から8月。花茎の先に3cmほどの白い花を1つ咲かせる。花弁は5枚で、多数の黄色い雌しべと雄しべがある。花後、花柱は伸びて放射状に広がる。和名のチングルマは、この実の形が子供の風車(かざぐるま)に見えたことから稚児車(ちごくるま)から転じて付けられた。
大雪山旭岳周辺の登山道沿いに数百mも続く大群落が有名である。田中澄江が『花の百名山』の著書で、黒部五郎岳を代表する高山植物のひとつとして紹介した〔『花の百名山』 田中澄江(著)、文春文庫、1997年、ISBN 4-16-352790-7、pp221-224〕。また『新・花の百名山』で、鹿島槍ヶ岳を代表する高山植物として、シナノキンバイオヤマノエンドウ、タカネミミナグサと共に紹介した〔『新・花の百名山』 田中澄江(著)、文春文庫、1995年、ISBN 4-16-731304-9、pp241-244〕。
富山県には「ちんぐるま」という名の和菓子がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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