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チンコロ
チンコロとは、子犬などをかたどった小さなシンコ細工の縁起菓子のことである。 新潟県十日町市の年始行事である「節季市」の日に、魔よけの縁起物として市場や街中の各所で売られている。以前は囲炉裏で焼いて食していたが、近年は飾り物として用いられている。 うるち米を粉にした「シンコ(新粉)」を蒸して練り上げ、食紅で色を付けた物と合わせ、名前の由来となっている子犬をはじめ、小動物やその年の干支を形作る。すべて手作りのため用意される数は少ない。乾燥するとひび割れてしまうが、ひび割れの数だけ幸せになれるともいわれている〔縁起物「ちんころ」に行列 (新潟日報)〕。 節季市では、チンコロの他に柔らかいシンコに餡を詰めた食用の「トットッコ」も売られている。 == 節季市 ==
雪深い農閑期の副業として、十日町市の諏訪町通りで毎年1月の10日、15日、20日、25日に開催される市で、生活雑貨や民芸品が持ち込まれる。かつては、上越、中越地方の多くの農家が、藁靴や蓑(みの)、臼や杵などの藁細工、木工品、そして竹細工などを作り、1月に各所で開いていたが、現在では市を行っているのは十日町のみとなっている〔新潟県民百科事典〕。近年は、工業製品も多く、物々交換もないが、竹かごや三度笠、そしてチンコロなど伝統的な面影も色濃く残されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チンコロ」の詳細全文を読む
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