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チンドン屋(チンドンや)は、チンドン太鼓と呼ばれる楽器を鳴らすなどし、平成では珍しい出で立ちで人目を集め、その地域の商品や店舗などの宣伝を行う日本の請負広告業である。 披露目屋・広目屋(ひろめや)・東西屋(とうざいや)〔日本国語大辞典(小学館)〕と呼ぶ地域もある。 == 概要 == 締太鼓と鉦(当たり鉦)を組み合わせたチンドン太鼓などの演奏、および諸芸や奇抜な衣装・仮装によって街を廻りながら、依頼者の指定した地域・店舗へ人を呼び込む〔日本文化いろは辞典 〕。 また集客した上で宣伝の口上やビラまきなどで商品の購入を促す。 街を廻りながら行う宣伝を「街廻り」、移動せず店頭で行う宣伝を「居つき」という〔大場 2009, pp. 49, 56.〕。 21世紀の現在では存在そのものが珍しくなったため、自治体主催の祭り会場に招かれることも多い。 3人から5人ほどの編成が一般的で、チンドン太鼓、楽士、ゴロス(大太鼓)を中心に、旗持、ビラまきらが加わる。 チンドン太鼓は、事業主である親方が担当することが多く、口上も兼任する〔増田 2011, p. 84.〕。 楽士は、クラリネット、サックスなどの管楽器で旋律を演奏する。 特定の親方と雇用関係を結ばず、フリーで活動する楽士も多い。 旗持は、幟を持ち、先頭を歩く役割で、「ビラまき」は、チラシ、ティッシュなどを配布し、「背負いビラ」と呼ばれる店名やサービス内容が書かれたポスターのようなものを各人が背中に背負い、あるいはチンドン太鼓の前に取りつける〔大場 2009, pp. 47, 49, 58.〕。 関西では幟ではなくプラカードを持つことが多く、ビラまきを「チラシ配り」と呼ぶ。 店舗の近隣を巡る「街廻り」の仕事を基本とするが、大規模店舗や催し物の会場内を廻ることや、店の前やステージなどでの演奏を依頼されることもある。 仕事の始めと終わりや、雨天時などに、留まって演奏することを「居付き」と言う〔朝倉 1986, p. 105.〕。 宣伝活動を営利で行う点で、路上において芸を演じる大道芸人とは明確に区別される〔吉見・北田(編)2007, pp. 125-127.〕。宣伝の仕事を元請けで行う、つまりクライアントから直接仕事を請け負う業者を親方といい、屋号をもつ。一方、元請けで仕事を行わない業者はフリーと呼ばれる〔吉見・北田(編)2007.p.122.〕。 日本国外からは、日本におけるストリートミュージックの例として取り上げられる場合もある〔William P.Malm(1959), ''Japanese Music and Musical Instruments'' p.62〕。 積極的に宣伝行為をすること、派手な衣装で人目を引く行為・人物への比喩として「チンドン屋」が用いられることも多い〔堀悌吉は山本五十六にあてた手紙の中で太平洋戦争開始時の大本営海軍部報道課長だった平出英夫を「チンドン屋」と呼んだ。(阿川弘之「新編 山本五十六」)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チンドン屋」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Chindon'ya 」があります。 スポンサード リンク
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