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ツインターボ : ミニ英和和英辞書
ツインターボ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ツインターボ : ウィキペディア日本語版
ツインターボ[ちょうおん]

ツインターボ(Twin Turbo Charging)は、自動車エンジンにおいて、ターボチャージャーを2基用いる過給機構成の呼称である。低速域〔エンジン回転数の正式名称はエンジン回転速度。 JIS B 0108-1による。〕のトルク改善、ターボラグ改善ならびに出力向上を両立させる手段の一つとして用いられる。なお、自動車技術会(日本)「自動車技術ハンドブック」において、シーケンシャルターボ(後述)はツインターボに含まれていないが、シーケンシャルツインターボとも呼ばれるため本項で扱う。
== 概要 ==
低速トルクおよびターボラグ改善には小型のタービンが有効であるが、高回転域で背圧の上昇とバイパスする排気ガス量の増大によって、ポンピングロスの増加とタービン効率の低下が起こり、エンジン出力が低下してしまう〔。これを改善するため、小型のターボチャージャーを二つ設置するアイデアが生まれた。
レイアウトとしては、エンジンからの排気管を排気干渉が少なくなるよう二系統にまとめ、それぞれに小型のターボチャージャーを取り付ける〔。これにより、排気ガス流量が少ない低回転域では排気干渉の減少からシリンダー内のガス掃気効率が向上する〔。また、動圧過給を積極的に利用しタービン入力エネルギーを増大させられるのでタービン回転の立ち上がりが早くなる〔。さらに、同一性能を発揮する1基のターボチャージャーに対し、小型のターボチャージャーを使用することで回転体の慣性モーメントを低減できるので、ターボラグが低減できる〔。
3気筒ずつの排気を合流させると排気干渉が低減できる直列6気筒エンジンや〔、V型水平対向の6気筒エンジンのように片バンクの排気タイミングが等間隔で排気干渉が少なくなるレイアウトの場合に採用例が多い。W型16気筒のブガッティ・ヴェイロンは4基のターボを搭載している(クアッドターボ)が、片バンク8気筒分の排気を4気筒ずつに分離してターボチャージャーへ導入しており〔2006 Bugatti Veyron 16.4 Pictures RSPORTSCARS.COM(2012年1月2日閲覧)〕、これも排気干渉低減を狙ったものである。
なお、クロスプレーンタイプのクランクシャフトを使用するV8エンジンの場合、片バンクの排気をそのまままとめると排気が不等間隔でターボチャージャーに流入することになる。これを解消するには左右のバンクを跨いで排気系を取り回す必要があるが、排気管が複雑になるなどデメリットが大きくなってしまうため、やむなく片バンクずつ排気をまとめているものが多い。ところが、BMWはS63B44で排気ポートをバンク内側にするレイアウトとし、さらに特殊な排気系を用いることでそれぞれのターボチャージャーに等間隔で排気ガスが流入するようにしている。S63B44のベースで、バンクごとに排気をまとめているN63B44に対して、ツインスクロールターボの採用なども相まってトルクは約13%(600N・mから680N・mに)向上している〔「World Engine Databook 2011-2012」『Motor Fan illustrated 特別編集 ワールド・エンジン・データブック 2011-2012』、三栄書房、2011年、30-31頁。ISBN 978-4-7796-1336-4〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ツインターボ」の詳細全文を読む




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