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ツオゼルウ ( リダイレクト:ツォゼルグ ) : ウィキペディア日本語版 | ツォゼルグ ツォゼルグ〔、ツォゼルウ〔(: Coqssei'leel'ee〔黒澤 (2007): 54, 64, 84, 137, et al.〕, Ts'o dze llü ghügh〔, 現代中国語:崇仁麗恩 chóng rén li ēn〔君島 (1978): 15〕など)とは、中国・ナシ族の神話に登場する男性である。神話中では人類の始祖とされている。 ツォゼルグの神話は、トンバ経典『ツォバトゥ』にて語られている〔ほか、口頭伝承として複数の類話が伝わっている〔新島 (2000)〕〔例えば黒澤 (2006), 黒澤 (2007) の翻訳は、トンパ経典そのものからではなく、ナシ族の老トンバ (en)・和志本(ホォ・チーペン)の語りに基づいている。〕。 神話のあらすじはこうである。原初の頃に、最初の人間の一族が生まれた。ツォゼルグの代に、ツォゼルグの兄弟姉妹が天神の怒りに触れ、大洪水が起きた。ツォゼルグ一人のみ、天神の教えによって生き残った。ツォゼルグは伴侶を探す。紆余曲折を経て、天女ツェフボバ〔ツェフボボ、ツェフボボミなどとも。〕と出会う。ツォゼルグはツェフボバの父ジラアプの下を訪ねる。彼から次々と難題を課されるが、ツェフボバの助けを借りてことごとく乗り越える。ついには結婚を認めさせ、地上に戻る。その後、2人の間に生まれた3人の息子が、それぞれチベット族、ナシ族、ペー族の始祖となった。 このナシ族の神話やその他雲南地方の諸民族の類話については、日本神話における「オオナムヂがスセリビメを娶った神話」などとの類似性が指摘されており、東アジア広域にわたる比較神話学の研究対象となっている〔〔諏訪 (2005)〕。 == 脚注 ==
=== 注釈 ===
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