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ツチトリモチ : ウィキペディア日本語版
ツチトリモチ

ツチトリモチ(土鳥黐、''Balanophora japonica'')とは、ツチトリモチ科ツチトリモチ属寄生植物
== 概要 ==
日本固有種で、本州紀伊半島)から四国九州南西諸島種子島口永良部島)までの山地の森林内に生育する。
宿主であるハイノキ属クロキハイノキの根を抱くようにして地下に塊状の茎があり、秋の終わりに花茎が地上に顔を出す。花茎は太くて短く高さ6~12cm、多数の鱗片状の葉に包まれる。花期は10~11月。花茎も鱗片も花序と同様に真っ赤である。その先端に楕円形の花序がつく。花序は大きさが鶏卵ほどで、表面は細かい粒状のもので覆われ、赤い。ちょうど、ヤマモモ果実を大きくしたような感じである。この粒子は花ではなく、花穂の表面から突出した球状の構造である。これが互いにほぼ密着するように並んでおり、花序の外見はこれが並んだ状態が見えるだけである。花はその突起の間の隙間に並んで生じ、外からは見えない。花はすべて雌花で、単純な形の雌しべのみからなる。雌雄異株であるが、雄株は発見されたことがない。したがって種子単為生殖によって作られる。
なお、和名のツチトリモチは、根茎から鳥黐(とりもち)を取ったことにちなむ。別名に山寺坊主というのがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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