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ツノゴケ ( リダイレクト:ツノゴケ類 ) : ウィキペディア日本語版
ツノゴケ類[-るい]

ツノゴケ類(-るい、学名:、)は、コケ植物の一群で、蘚類苔類とともにコケ植物を構成する。現在知られる種数(約400種)は蘚類、苔類よりはるかに少ない。コケ植物は側系統群とする考えが有力であるが、ツノゴケ類の系統的位置は確定していない。
== 特徴 ==

配偶体は外見上苔類のゼニゴケ類に類似した葉状体胞子体は角状の形を特徴とし、和名のツノゴケ(角苔)や英名の Hornwort はこれによる。ただし、形態の類似は外見的なもので、苔類の葉状体が内部に複雑な構造を持ち、往々に裏面に鱗片を有するなど、それなりに複雑なのにくらべ、諸事、はるかに単純である。裏面の仮根は単細胞性。
葉状体の細胞には葉緑体が1個だけある。特に多くの種ではこれに明確なピレノイドを持つのが特徴である。これは藻類に多く見られる特徴であり、陸上植物(種子植物・シダ植物・コケ植物)の中で、これを持つのは、ツノゴケ類のみである。
多くのツノゴケ類の葉状体は内部に空洞を持ち、ここにネンジュモなどの藍藻共生するため、青緑色を呈する。
胞子体は先端ではなく中央部の分裂組織で成長し続ける。胞子体に明確な分裂組織を持つのは、コケ植物の中で、これだけである。多くのツノゴケ類では胞子体には気孔がある。
さく(胞子嚢)は、名の通りに、根元から先端に向け、なめらかに細くなった柱状で、先端が細まる。ただし、ごく短くて、角には見えないものもある。蘚類や苔類のように、外見的に胞子嚢と胞子嚢柄が明確に区別できない。胞子の成熟後には、外壁が縦に二つに裂ける。内部の中心には細い柱状の柱軸がある。胞子嚢内には、胞子と弾糸が混在する

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ツノゴケ類」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hornwort 」があります。




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