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ツマベニチョウ : ウィキペディア日本語版
ツマベニチョウ

ツマベニチョウ(褄紅蝶、''Hebomoia glaucippe'')は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シロチョウ科に分類されるチョウの一種。シロチョウ科では世界最大級の種。開張約9-10cm。
== 概要 ==
前翅先端の先端には三角形の黒い部分があり、その中に大きな橙色の紋をもつ。メスはオスよりも黒い部分が大きく、若干黒ずんでいる。シロチョウ類としては非常に飛翔力が強い。雄は明るい場所を好み、人家周辺や林縁を勇壮に飛び回るが、雌は食樹周辺の暗所にいる。よく花に来る。
食草はフウチョウソウ科ギョボク幼虫はいわゆる青虫であるが、胸部が幅広くなっている。成虫は4月から11月にかけて4~5回発生。
「幸せを呼ぶチョウ」とも言われる。沖縄県那覇市国際通り沖縄山形屋の前に大きなツマベニチョウの飾りがあって、長らくシンボル的に愛されていたが、閉店などもあって、現在では撤去されている。沖縄県が本土復帰する前は、日本の昆虫屋のあこがれのチョウの一つであり、佐多岬には多くの虫屋が集まって、手に手に捕虫網を振り回していたという。
オーストリアの研究チームは、ツマベニチョウの羽、幼虫の体液にイモガイと同じ猛毒の成分(神経毒)を発見した。カエルトカゲアリなど天敵からの防衛のため利用していると考えられている〔朝日新聞デジタル2012年11月23日閲覧〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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