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ツムブリ(錘鰤、学名 ''Elagatis bipinnulata'') は、スズキ目アジ科に分類される海水魚の一種。ブリに似た大型魚で、全世界の熱帯・亜熱帯海域に分布する。食用や釣りの対象としても利用される。アジ科の分類上では1種のみでツムブリ属 ''Elagatis'' に分類されている。 日本での地方名はスギ(伊豆諸島)、オキブリ(三重・和歌山)、マルバマチ(和歌山)、キツネ(高知)、ウメキチ、メキチ、ツンブイ、チョカキン(鹿児島)、トリカジマワシ(鹿児島県甑島)、ヤマトナガイユ(沖縄)等がある〔蒲原稔治著・岡村収補訂『エコロン自然シリーズ 魚』1966年初版・1996年改訂 保育社 ISBN 4586321091〕〔檜山義夫監修『野外観察図鑑4 魚』1985年初版・1998年改訂版 旺文社 ISBN 4010724242〕〔岡村収・尼岡邦夫監修『山渓カラー名鑑 日本の海水魚』(解説 : 木村清志)1997年 ISBN 4635090272〕〔井田齋 他『新装版 詳細図鑑 さかなの見分け方』2002年 講談社 ISBN 4062112809〕〔石川皓章『釣った魚が必ずわかるカラー図鑑』2004年 永岡書店 ISBN 4522213727〕〔本村浩之監修 いおワールドかごしま水族館『鹿児島の定置網の魚たち』2008年〕。 ==特徴== 成魚は全長1mほどだが、最大で全長180cm・体重46.2kgの記録がある〔''Elagatis bipinnulata'' - Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2009. FishBase. World Wide Web electronic publication. version (11/2009)〕。体は前後に細長い紡錘形で、吻が前方に尖る。体色は背側が暗緑色-藍色、腹側は白か黄色をしている。体側は黄色か黄緑色で、水色の縦帯が2本走る。臀鰭の前の2遊離棘は皮下に埋もれる。第二背鰭と臀鰭の後ろに小離鰭が各1基ある。尾鰭は三日月形で大きい。ブリ、ヒラマサ、カンパチ等に近縁だが、頭部が前方に細長く尖ることと小離鰭をもつことで区別できる〔〔〔〔。和名の「ツム」は紡錘の古語で、ブリに似ていて体が細長い紡錘形をしていることに因る。英名の"Rainbow runner"は、体側の縦縞が虹のようであることに由来する。 全世界の熱帯・温帯海域に分布する。日本近海では朝鮮半島以南・房総半島以南で見られるが、南西諸島や伊豆・小笠原諸島で個体数が多く、本州沿岸等では稀である。ブリ、ヒラマサ、カンパチよりは南方系の分布を示す。 沿岸から沖合いの浅い海に生息し、水深150mからの記録もあるが、通常は表層で生活する。群れをなして高速で泳ぎ、遊泳性の小魚や甲殻類を捕食する〔〔〔〔〔。 釣りや定置網等で漁獲される。大型魚なので釣りの対象としても人気がある。身は美味で刺身、照り焼き等で食べられる。但し大型個体ではシガテラ中毒も報告されている〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ツムブリ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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