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ツユクサ科 : ウィキペディア日本語版
ツユクサ科[つゆくさか]

ツユクサ科(Commelinaceae)は単子葉植物に属する科で、ツユクサ目を構成する5科の中では最大の約40属650種を含む。 ムラサキツユクサムラサキオモト等の園芸植物の他、日本にはツユクサイボクサヤブミョウガなどが自生する。ツユクサ科は旧熱帯・新熱帯の両方で多様性が高く、両方に分布する属もある。 花や花序を初めとした形態が被子植物の中でも特に変異に富むとされる。

ツユクサ科という枠組みは長きにわたって分類学者に認められ続けている。APG体系でも、1998年のAPGIから現行の2009年のAPGIIIに至るまで認められ続けており、単子葉類ツユクサ類ツユクサ目に位置付けられている。ツユクサ科の植物は草本で、茎はよく発達し、しばしば節に膨らみを持つ。多くの場合1つ1つの花は短命で、開花から1日と持たずにしぼんでしまう。
ツユクサ科の花は前述の通り短命で、蜜腺を欠き、送粉者に対する報酬は花粉のみである。性表現の面では、両性または雄性両全性同株であるが、属には雌性両全性同株の種がある。このような性的多型の具体例には、小花梗の長さ、花糸の長さ及び曲がり具合、雄しべの数及び位置などがある。環境によって多少なりとも影響を受けるものの、多くの種では開花期や開花時刻がある程度決まっていて、生殖隔離に関わっていると考えられている他、雄花と両性花の開花時刻に差異がある例もある。ツユクサ科の花には実際より多くの報酬があると送粉者を誤認させる仕組みをもつ傾向がある。例えば、花粉に似せた黄色い毛や広い葯隔、成熟花粉を作らない仮雄しべなどがある。
==特徴==

ツユクサ科の植物は多年生が多いが、一年生の種もある。着生植物のを除いて地上性である。典型的には直立するか、這って斜上し、しばしば節から発根したり匍匐茎を伸ばして無性的に繁殖する。根茎をもつものもあり、アオイカズラ属、、一部のはつる性でよじ登る。根はひげ根か塊根になる。〔
葉の基部は葉鞘になって茎を取りまく。イネ科も葉鞘を持つことで知られるが、ツユクサ科の方は葉鞘が閉じ、葉舌を持たない点で異なる。葉は互生し、中には2列生や螺生が見られる。葉は単葉で全縁(鋸歯や切れ込みを持たない)、しばしば多肉気味で、基部で狭くなるものがある。ツユクサ科の特徴の1つに、芽内姿勢が内巻きであることがあげられる。即ち、葉の葉の両縁が向軸側で中軸にむかって巻き込む。しかし、複数の葉またはそれぞれの葉が片巻になって出るグループも知られている。〔
花序は頂芽または腋芽として形成され、やヤンバルミョウガ属など腋芽が葉鞘を貫通する種も稀にある。花序は蠍状花序によって構成される密穂花序であるが、蠍状花序の基本構造には大きな変更や短縮が見られることがある。花序や小花序は総苞に苞に包まれていることがある。〔
花は放射相称または左右相称である。それぞれの花が咲いている時間は短く、花弁は開花後数時間で溶けてしまうことが多い。両性花のみを持つ種が多いが、雄性両全性同株も少なくなく、は雌性両全性同株であり、雄性雌性両全性同株の種もある。萼片は3つで、同形または異形、合着は基部で見られるか全くなく、緑色または花弁様である。同様に花弁は3つで、同形または二型が見られ、基部で合着するか離生し、白または有色である。花弁は基部で細長くなっている、即ち爪部を持つことがある。雄しべは基本的に6本で2輪生だが、3本だけの場合もある。雄蕊の形態や配置は実に多様である。全てが稔性を持つ完全雄蕊である場合は、それらが全て同形の種と異形の完全雄蕊を持つ種がある。一方で、多くの属では2つか4つ、不稔の仮雄蕊がある。仮雄蕊は完全雄蕊と交互に配列することもあれば、上半分または下半分に集中することもある。花糸は多くの属で有毛だが、有毛と無毛が混じることもある。花粉はしばしば葯の側方が縦裂して放出されるが、先端で孔開して放出される場合もある。〔

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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