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テアーノー : ミニ英和和英辞書
テアーノー[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

テアーノー : ウィキペディア日本語版
テアーノー[ちょうおん]
テアーノー()は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してテアノとも表記される。主に、
*メタポントスの妻
*アンテーノールの妻
のほか数人が知られている。以下に説明する。
== メタポントスの妻 ==
このテアーノーは、イーカリアの王メタポントスの妻で、ポセイドーンメラニッペーの娘アイオロスボイオートスの養母である。
テアーノーは子供ができなかったので、メタポントスに離婚すると脅され、羊飼いから双子(アイオロスとボイオートス)を得てメタポントスを納得させた。後にテアーノーはメタポントスの子を生んだが、メタポントスはアイオロスとボイオートスばかりかわいがったため、テアーノーは子供たちに2人を殺すよう命じた。ところがテアーノーの子供たちは逆に2人に殺されてしまい、子供たちの遺体が運ばれてきたときに自殺した〔ヒュギーヌス、186。〕。なお、エウリーピデース悲劇『縛られたメラニッペー』では、アイオロスとボイオートスを殺そうとしたのはテアーノーの兄弟だった〔エウリーピデース『縛られたメラニッペー』断片(fr.495)。〕。
== アンテーノールの妻 ==
このテアーノーは、トラーキアの王キッセウスとテーレクレイアの娘で〔高木『辞典』、p.149a。〕、トロイアの老臣アンテーノールの妻である。アルケロコスアカマースヘリカーオーンラーオドコスポリュボスアゲーノールイーピダマースコオーンラーオダマース 、デーモレオーン〔『イーリアス』2巻、3巻、4巻、11巻、15巻、20巻。〕、エウリュマコス〔スミュルナのクイントゥス、14巻。〕、グラウコスメドーン、テルシロコス〔ウェルギリウス『アエネーイス』6巻。〕、ヒッポロコス〔高木『辞典』p.204b。〕、娘クリノーの母〔パウサニアス、10巻27・4。〕。またアンテーノールの妾の子ペダイオスを自分の子と等しく育てた〔『イーリアス』5巻。〕。
テアーノーはイーリオスアテーナー神殿の女神官で、『イーリアス』の2日目にディオメーデースが活躍したときには、アテーナーにディオメーデースを退けてくれるように祈願した〔『イーリアス』6巻。〕。またアマゾーンの女王ペンテシレイアがトロイアのために戦ったとき、アンティマコスの娘ティーシポネーがトロイアの女たちを扇動してともにギリシア軍と戦わせようとしたが、テアーノーは女たちを説得して思いとどまらせた〔スミュルナのクイントゥス、1巻。〕。
後世の伝承では、アンテーノールに脅されて、パラディオンをギリシア軍に引き渡すことに同意したとされる〔クレータのディクテュス、5巻8。〕。
== その他のテアーノー ==
*アルゴスの王ダナオスの娘の1人〔アポロドーロス、2巻1・5。〕。
*トロイア人のアミュコスの妻で、ミマースの母。パリスが産まれたのと同じ夜にミマースを産んだという〔ウェルギリウス『アエネーイス』10巻。〕。
== 脚注 ==

== 参考文献 ==
*ウェルギリウスアエネーイス岡道男・高橋宏幸訳、京都大学学術出版会(2001年)
*『ディクテュスとダーレスのトロイア戦争物語 ―トロイア叢書1』岡三郎訳、国文社(2001年)
*クイントゥス『ギリシア戦記』松田治訳、講談社学術文庫(2000年)
*ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年)
*ホメロスイリアス(上・下)』松平千秋訳、岩波文庫(1992年)
*高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)





抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「テアーノー」の詳細全文を読む




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