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ティアメット : ミニ英和和英辞書
ティアメット
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ティアメット ( リダイレクト:ティアマト ) : ウィキペディア日本語版
ティアマト

ティアマトtiamat)は、メソポタミア神話(シュメールアッシリアアッカドバビロニア)においてアプスー(淡水の神)と交わり、より若い神々を生み出した原始の海の女神。
彼女は原始の創造における混沌の象徴であり、女性として描写され、女性の象徴であり、きらきら輝くものとして描写される。ティアマトの神話体系には2つのパートの存在が示唆されている。最初のパートにおいては、ティアマトは塩と淡水の間で結ばれる「聖婚」により、平和裏に秩序を一連の世代を通じて生み出す創造の女神である。次の「カオスとの戦い(Chaoskampf)」ではティアマトは原始の混沌の恐ろしさの具現化と考えられる。いくつかの典拠は彼女をウミヘビ、あるいは竜と同一視している〔Such as 〕 が、否定されている(後述)。
バビロニアの創造神話である叙事詩エヌマ・エリシュでは、彼女はアプスーを夫として初代の神々を誕生させたが、彼らはアプスーを殺し王座を奪おうと画策し、戦いになってアプスーは殺された。激怒したティアマトは巨大な海の竜に変身し、夫の殺害者たちとの間に戦争を繰り広げたが、エンキの息子で嵐の神マルドゥクに殺害された。しかし、殺される前に彼女は最初の竜をはじめとするメソポタミアの神殿の怪物たちをもたらした。怪物たちの身体を彼女は「血ではなく毒」で満たした。マルドゥクは彼女の殺害後にその身体を割って天と地を創った。
ティアマトは後にヘレニズムにバビロニアの著述家ベロッソスの普遍史の第一巻に登場するタラッテー(Thalattē、ギリシャ語で「海」を意味するタラッサ(Thalassa)の変異形)として知られる。このティアマトの名は、東方セム語であるアッカド語で書かれた元の神話のテキストから二次翻訳されたものと考えられる。というのも、『エヌマ・エリシュ』を筆写した一部のアッカドの書者が、普通の単語である「海」をティアマトに用いたためで、以来ふたつの名前はその関連の結果として本質的に同じものになった〔Jacobsen 1968:105.〕。
== 語源 ==
〔 とヴァルター・ブルケルトはいずれもアッカド語で海を指す単語のtâmtu(より古い形はti'amtum)と関連すると議論している〔Burkert, Walter. ''The Orientalizing Revolution: Near Eastern Influences on Greek Culture in the Early Archaic Age'' 1993, p 92f.〕。
またブルケルトはテティスと言語接触をなしていると続ける。彼はより新しい形である''thalatth''がギリシャ語で海を意味する''Θάλαττα'' (thalatta)もしくは''Θάλασσα'' (thalassa)と明らかに関連していることを発見した。バビロニアの叙事詩エヌマ・エリシュインキピットでは、「天も地も存在せず、アプスーすなわち淡水の大洋「第一の者、父」と、ティアマト、塩水の海、「全てを運んだもの」があった。そして彼らは「自分たちの水を混ぜ合った」とされている。メソポタミアでは女神たちの方が男神より年上であると考えられている。ティアマトの始まりは、水の創造力を持つ女性原理であり、地下世界の力とも等しく繋がりを持つへの信仰を一端としていたのかもしれない。ナンムはエアあるいはエンキの登場に先んじている〔Steinkeller, Piotr. "On Rulers, Priests and Sacred Marriage: tracing the evolution of early Sumerian kingship" in Wanatabe, K. (ed.), ''Priests and Officials in the Ancient Near East'' (Heidelberg 1999) pp.103–38〕。
ハリエット・クラウフォードはこの「混ざり合う水」がペルシャ湾中部の地勢的な特色であることに気付いた。そこはアラビア帯水層に由来する淡水と、海の塩水が混ざる場所である〔Crawford, Harriet E. W. (1998), ''Dilmun and its Gulf Neighbours'' (Cambridge University Press).〕。この特徴はアラビア語でふたつの海を意味し、シュメールの創世神話が起こったとされるディルムンの遺跡のあるバーレーンではとりわけ顕著で〔Crawford, Harriet; Killick, Robert and Moon, Jane, eds.. (1997). ''The Dilmun Temple at Saar: Bahrain and Its Archaeological Inheritance'' (Saar Excavation Reports / London-Bahrain Archaeological Expedition: Kegan Paul)〕、塩水と淡水の密度の違いによって水が分かれて流れているのが分かるほどである。
また''Tiamat''は『創世記』第1章第2節に北西セム語の ''tehom'' (תהום) (深み、奈落の底)と同根語であるともいわれる〔Yahuda, A., ''The Language of the Pentateuch in its Relation to Egyptian'' (Oxford, 1933)〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tiamat 」があります。




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