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ティシチェンコ反応 (Tishchenko reaction) は、有機化学における合成反応のひとつ。アルコキシドの触媒作用により、2分子のアルデヒドが不均化して1分子のエステルを与える反応。1906年、V. ティシチェンコにより最初に報告された〔Tishchenko, V. ''J. Russ. Phys. Chem. Soc.'' 1906, ''38'', 355, 482, 540, 547.〕。 上式のように、ベンズアルデヒドを基質とすると安息香酸ベンジルが〔Kamm, O.; Kamm, W. F. ''Org. Synth., Coll. Vol. 1,'' p.104; ''Vol. 2,'' p.5. オンライン版 〕、アセトアルデヒドからは酢酸エチルが得られる。触媒としては、アルミニウムアルコキシド、またはナトリウムアルコキシドが用いられる。 ホウ酸を触媒として、パラホルムアルデヒドからギ酸メチルを得る手法も知られる〔Stapp, P. R. ''J. Org. Chem.'' 1973, ''38'', 1433-1434. DOI: 10.1021/jo00947a049 〕。 == 反応機構 == ティシチェンコ反応の機構を示す。アルコキシドがアルデヒドのカルボニル炭素に求核付加し、生じたヘミアセタールのアルコキシドがもう1分子のアルデヒドに付加する。続くヒドリドの1,3-転位が生成物のエステルを与え、同時にアルコキシドを再生する。 同様に、塩基によりアルデヒドを不均化させる反応としてカニッツァーロ反応が知られる。カニッツァーロ反応では水酸化ナトリウムを触媒としてカルボン酸とアルコールが生じる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ティシチェンコ反応」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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