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ティモレオン ティモレオン(希: Τιμολέων、英:Timoleon)は、古代ギリシアの都市国家コリントスの政治家であり、将軍。シチリアにあるシュラクサイを僭主たちから解放したのみならず、カルタゴによる8万の大軍勢をたった5000の軍隊で打ち破って撤退させ、シチリア全土に平和をもたらした。その偉大な功績により、シチリア諸都市の真の建国者として賞賛された。 == 生涯 ==
=== 兄殺し === 紀元前360年頃、ティモレオンの兄ティモパネスはコリントスのアクロポリスを占拠し、コリントスの僭主となった。ティモレオンは、兄の権力を頼んで支配権を得ることができたにも関わらず、コリントスに自由をもたらすことを選んだ。ティモパネスの暗殺を画策し、それを実行に移したのである。ただし、実の兄の殺害とあって、ティモレオンは自ら手を下すことはしなかった〔コウネリウス・ネポス『英雄伝』〕。こうしてコリントスは僭主政から解放され、民衆はティモレオンを愛国者として褒め称えた。しかし、ティモレオンの母はティモパネスを殺した彼のことを「神をも恐れぬ兄殺し」と軽蔑し、呪った。一部の市民にも兄殺しとして批判された。その為にティモレオンは精神を病んでしまい、自殺を図ろうとするも失敗し、20年にも及ぶ長い隠居生活を送ることとなった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ティモレオン」の詳細全文を読む
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