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ティレル・015 : ウィキペディア日本語版
ティレル・015

ティレル・015(Tyrrell 015)は、ティレルがのF1世界選手権参戦用に開発したF1マシン。設計はモーリス・フィリップルノーV型6気筒ターボエンジン、EF15を搭載する。チームで3年目となるマーティン・ブランドルと、リジェから移籍したフィリップ・ストレイフがドライブする。
==開発==
015はチーム初のターボカー、014の発展型であった。015はシーズン開幕からは投入されず、開幕3戦は014が使用された。新型車はモナコでのデビューとなり、それほどの速さはないものの、ある程度の信頼性があることが証明された。ルノーのターボエンジンを使用した3チームの内、ティレルはシーズンを通してリジェ、ロータスに後れを取った。これは、最も速いドライバー(マーティン・ブランドルのF3時代のライバルであったアイルトン・セナ)を有するロータスが最新型のエンジンの供給を受けていたことと、リジェはフランスチームということで優遇されていたことを意味した。一方のティレルは、1970年代初めにルノーとの関係が失敗し、ルノーは結局に自らのチームを結成したが、そのため供給されるエンジンは最も古く出力も最低で、その分契約金額は経済的であった。
015の最高成績は最終戦のオーストラリアで、ブランドルが燃料切れにもかかわらず4位でフィニッシュラインを超えた。彼はチームメイトのストレイフが前周に燃料切れでリタイアしたのを引き継いで4位となった。ストレイフは5位に入賞した。ブランドルはまた015のデビューであるモナコでその年のチームの予選最高順位である10位を獲得した。
フランスでストレイフは43周目のピットインで車が炎上した。車が直接ピットの壁を越えて炎上しているにもかかわらず、マーシャルの消防車は消火に当たるまで1分近くかかり、015は修復できないほど破損した。
015はティレルが走らせた最後のターボF1であった。ルノーが1986年限りでF1から完全に手を引き、ルノーエンジンを失ったティレルは翌用のDG016コスワース DFZを搭載した。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ティレル・015」の詳細全文を読む




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