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ティレル・022 () は、ティレルが1994年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー。1994年の開幕戦から最終戦まで使用された。 == 概要 == 022はザウバーからティレルに復帰したハーベイ・ポスルスウェイトを中心に開発され、ティレルとしては実質的に3年ぶりの新設計マシンとなった。ポスルスウェイトが前年設計したザウバー・C12が比較的好成績を収めコンセプトの正しさが証明されていたため、基本コンセプトがそのまま引き継いでいる。前年度ノーポイントに終わった惨状から脱却する事を重視し、信頼性が高く、整備性が良く、セッティングしやすいマシンを目指し設計された。 この年からセミオートマチックトランスミッションを搭載している。このセミATはニューマチック(圧縮空気)で動作しており、エンジンのニューマティックバルブにエアを供給するコンプレッサーと共用になっている。ポスルスウェイトは「ニューマティックは油圧よりもバネ係数が低いため『スウィート』に動作する」と語っている。ギア変更時にエンジン回転数を自動的に合わせるブリッパーは第3戦のサンマリノGPから搭載された。 空力面では019以来ティレルの特徴であったハイノーズとアンヘドラルウィングを廃止し、C12と同じくオーソドックスなノーズデザインに回帰した。その他の部分もシンプルで凝った処理は見られない。 エンジンは前年に引き続いてヤマハがジャッドと共同開発したV10エンジンを搭載。I〜Kスペックへとアップデートされ、第15戦日本GPでは片山右京のイニシャルと「究極 (Ultimate)」を掛け合わせたUスペックが投入された〔『F1速報 1994総集編』、ニューズ出版、1994年、44頁。〕。 カラーリングは濃紺から白へ変更。メインスポンサーは無く、日本たばこのスポンサーブランドはキャビンからマイルドセブンに変更された。その他、カルビーやクラブ・アングルといった日本企業の支援を受けた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ティレル・022」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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