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ティワナク : ウィキペディア日本語版
ティワナク

ティワナク(Tiwanaku)またはティアワナコ(Tiahuanaco)は、南米ボリビア多民族国にあるプレ・インカ期の遺跡名、およびその管区と村の地名。また、その時代の社会や文化をさす言葉としても用いられる。後に誕生するインカ文明と同じく、文字を持たない社会そして文化であった。
2000年世界遺産に登録された。入場料は、2006年現在10 USドル (80ボリビアーノ) するが、破壊がすさまじく、めぼしいものはない。ただし、遺跡に付設する博物館に出土遺物が展示されており、博物館入館料も入場料に含まれている。
ティワナク遺跡は、現在のボリビア多民族国、ラパス県、インガビ郡(''Ingavi'')、ティワナク管区 (''Canton Tiwanaku'')に位置する。チチカカ湖沿岸から内陸へ約17 kmほど入ったところにある。現在、遺跡は一部復元されているが、そのほとんどが徹底的に壊されており、また風化も激しいため、昔日の面影はほとんど残っていない。
== 解説 ==
この遺跡は宗教的巡礼地であり、普段は人々が住むことのない場所、としばらくの間、考えられてきた。それは征服者や欧米人にとって、この地域があまりにも自然環境の厳しい土地に映ったからである。標高が4000 m近くあり、ほとんどの食用栽培植物は育たない。このような地域では、多くの人口をまかなうだけの食糧の生産もできず、国家レベルの複雑な社会など成立しようがないと長い間思われてきたのである。
しかし、近年の調査によって、この遺跡の周囲にはかなりの住居址が存在していることが確認され、当時は都市的様相を呈していたことが次第に明らかになってきた。また、食糧生産についても、さまざまな研究から、実際にはこの土地はこれまで思われていたほど貧しくはないことがあきらかになっている。
2006年4月現在、発掘および修復作業が進められており、次第に遺跡の様相が明らかにされつつある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ティワナク」の詳細全文を読む




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