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ティン・ホイッスル(ペニー・ホイッスル、または単にホイッスル、)は、アイルランド発祥と言われる縦笛である。アイルランド語ではファドーグ (feadóg) またはファドーグ・スターン (feadóg stáin) と呼ぶ。指穴は6つで、フラジオレットやリコーダーの他、多くの伝統音楽で使用される木管楽器と同じフィップル・フルートファミリーに属する。もともとブリキを丸めて溶接しただけの単純な造りのため値段も安く、その素朴な音色は広く親しまれている。 現在はブリキや真鍮、プラスチックなど様々な材質で製造されている。 == 歴史 == L.E. McCulloughは現存する最も古いホイッスルは12世紀に遡ると記しているが、「''Feadan'' の奏者についても、3世紀にまで遡るブレオン法典のアイルランド王の記述の中で言及されている」とも記している〔McCullough〕 。スコットランド博物館に所蔵されているトゥスクルム・ホイッスル(Tusculum whistle)は、全長14 cm、真鍮または青銅製で6つの音孔を持っている楽器であり、14世紀や15世紀の陶器と共に発見された〔Gatherer〕。 ペニー・ホイッスル(penny whistle)という単語は1730年から、ティン・ホイッスルは1825年から使用されているが〔オックスフォード英語辞典 online edition 〕、20世紀になるまで一般的な単語ではなかったと思われる〔"Tin whistle"や"Penny whistle"などの単語はどのような複合形でも、20世紀以前の辞書や百科事典、類語辞典には記載されていない。〕。イギリスにおける、スズメッキのホイッスルに関する最初の記録は、1825年に遡る〔Vallely et al., p. 397〕。 最初の工場製のティン・ホイッスルは、ロバート・クラーク(Robert Clarke、? - 1882年)によってマンチェスターおよび、後にニューモストンで製造された。1900年まで、これらは「クラーク・ロンドン・フラジオレット」や「クラーク・フラジオレット」の名称でも販売された〔Dannatt〕。これらのティン・ホイッスルの運指システムは、6つの音孔を持ち、単純なアイリッシュ・フルートと似ている(ベーム式フルートと比較して単純)。6穴の全音階システムは、バロック・フルートやその他の伝統楽器にも使われており、1843年頃にクラークがティン・ホイッスルを製造し始める前にもよく知られていた。クラークによる最初のホイッスル "メグ(the Meg)" はハイAに調律され、後にヴィクトリア朝の音楽に適するようにその他の調のものが作られた。彼の会社はこのティン・ホイッスルを1851年のロンドン万国博覧会に出品した。 19世紀の後半、Barnett SamuelやJoseph Wallisなど、いくつかのフルート製造業者もティン・ホイッスルの販売を行った。それらは円筒型の真鍮製である。多くの古いホイッスルと同様に、これらは鉛製の歌口を使っている:鉛は人体に対して有毒であるため、古いホイッスルを演奏する前には注意を払う必要がある。 真鍮製の筒部分と鉛製の歌口部分からなるこの世代のティン・ホイッスルは、20世紀前半に売り出されてから長年に渡ってデザインが改良されている。最も特筆すべきなのは鉛製の歌口部分をプラスチック製に替えたことである。 ホイッスルはほとんどの場合高音域のものが製造されているが、歴史的には低音域のものも知られている。ボストン美術館に所蔵されているGalpinのコレクションの中に、19世紀の低音ホイッスルの例がある。1960年代の伝統的なアイルランド音楽の復興の際に、Finbar Fureyの要請でBernard Overtonの手によって低音域のホイッスルが再現された〔Hannigan and Ledsam〕。(ロー・ホイッスルを参照。) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ティン・ホイッスル」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tin whistle 」があります。 スポンサード リンク
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