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テクニカル(Technical)は、民生用ピックアップトラックなどの車体ないし荷台に銃砲を据え付け、車上戦闘を可能にしたのことを指す。一般に装甲を施さない。 この種の武装車両を「テクニカル」と呼ぶ語源は、ソマリアを発祥とする。民間の警護要員を連れていくことを拒否された非政府組織が、人員保護のため「技術支援助成金(technical assistance grants)」を使ってその地域の民兵をガードマンとして雇った。転じて、それが武装した人々を乗せる車両の呼び名となった。テクニカル、またはバトルワゴン(battlewagons)〔Somali Warlords Moving Gunwagons from Mogadishu Somalia News Update〕、ガンワゴン(gunwagons)〔Somalia transitional government soldiers keep watch from a battlewagon over the parliament at Baidoa in November 2006. AFP Photo〕、ガンシップ(gunships)〔Making a killing The Times〕などの名称で知られる。 == 概要 == 民間の軽車両(特にピックアップトラック)の荷台に、重機関銃や無反動砲などの重火器を搭載した火力支援車両。ガントラックなどと同様、急造兵器の類であり、途上国の軍隊や武装集団が運用している。正規の軍用車両に比べて運用制限が大きく、正規戦には向いていない。しかし、貧しい紛争地域では貴重な火力支援車両であり、民兵同士の紛争では趨勢を決める存在になることすらある。 一般に装甲は無く、乗員は攻撃に脆弱である。そのため、攻撃目標となる敵の軽歩兵の持つ(携帯)火器よりも有効射程で優越する重火器を搭載し、長距離から一方的に射撃するような使い方をする。 先進国でも、治安維持やパトロールを任務とする部隊でテクニカルを使用する事があるが、そのような任務には生存性が高いMRAPのような装甲車が用意されるため、補助的な使用にとどまっている。 小型のものは、信頼性の高い日本製ピックアップトラックが人気があり、大型のものはアメリカ製がよく使われる。紛争地帯では一般に整備体制が貧弱なため、信頼性や部品の入手性が重視される傾向がある。一般に民生品として販売されているものの、中古車などを入手して現地改造の上、使用されるが、中国の自動車メーカーの中には初めからテクニカル用途向けに販売しているメーカーがあり、一定のシェアを確保しつつある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テクニカル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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