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テスタメントシュピーゲル : ミニ英和和英辞書
テスタメントシュピーゲル[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

テスタメントシュピーゲル ( リダイレクト:シュピーゲル・シリーズ ) : ウィキペディア日本語版
シュピーゲル・シリーズ[ちょうおん]


シュピーゲル・シリーズ』は、冲方丁による日本ライトノベルである。『オイレンシュピーゲル』(''EULEN SPIEGEL'')と『スプライトシュピーゲル』(''SPRITE SPIEGEL'')と『テスタメントシュピーゲル』の3つの作品にまたがって展開されている。『オイレンシュピーゲル』、『テスタメントシュピーゲル』は角川スニーカー文庫角川書店)より刊行され、イラストはオイレンシュピーゲルが白亜右月(原案:島田フミカネ)、テスタメントシュピーゲルが島田フミカネ。『スプライトシュピーゲル』は富士見ファンタジア文庫富士見書房)より刊行され、イラストははいむらきよたかが手がける。
== 概要 ==
舞台は西暦2016年の国連管理都市ミリオポリス(かつてのウィーン)。極度の少子高齢化と犯罪・テロの増加を背景に児童労働身体障害児に対するサイボーグ化が認められている。サイバーパンク的な架空の近未来が舞台ではあるが、9・11等の事件や国際問題、差別・貧困・テロリズムなどの現実の社会情勢を豊富に盛り込むことで、現在の世界の先にありえるかもしれない未来社会として描写している。
オイレンシュピーゲル』は、警察組織MPBの飼い犬となり、機械の手足を得て街を縦横無尽に駆けめぐる「黒犬」「紅犬」「白犬」と呼ばれる3人の少女の物語である。『スプライト』に比べ、戦闘シーンや主役3人の過去における残酷な描写が目立つ。また掲載誌の『ザ・スニーカー』(角川書店)で読者からアイディア募集を行い(衣裳など)、実際に作中に登場させている。『エースアサルト』2007 WINTER号から2008 SUMMER号まで曽我部修司の作画による漫画版が連載され、『月刊少年シリウス』(講談社)では二階堂ヒカルによる作画の漫画版が2010年2月号から2013年2月号まで連載。タイトルの「オイレンシュピーゲル」はドイツ語で「フクロウと鏡」(どちらも知性の象徴)の意味。ドイツの伝説的ないたずら者ティル・オイレンシュピーゲルから。作中では「死に至る悪ふざけ」のルビが振られている。
スプライトシュピーゲル』は、公安警察MSSに所属し、電子の羽根を得て街を翔び回る〈紫火〉〈青火〉〈黄火〉と呼ばれる3人の少女の物語である。『オイレン』に比べ、主役3人に限らず脇役の大人たちに対する描写にも頁を割き、MSSという組織全体としての活躍を描いている。各章冒頭+作中でギリシア神話に関する三択クイズが出される。タイトルの「スプライトシュピーゲル」はsprite(=英語で「妖精・小鬼、雷雲上の発光現象」)、spiegel(=ドイツ語で「鏡」(「物語」の意味でも使われる))の意味。作中では「妖精たちの物語」のルビが振られている。
テスタメントシュピーゲル』は、『オイレンシュピーゲル』・『スプライトシュピーゲル』の合流となるシリーズ完結篇である。非常に登場人物が多く、巻頭の登場人物リストには総計52人が記載されている。『オイレン』以上に残酷な描写が強く、『マルドゥック・ヴェロシティ』にて使用されたビジョンの表現が導入されている。挿絵は口絵以外にはない。
『オイレンシュピーゲル』と『スプライトシュピーゲル』で世界設定やキャラクター等がリンクしている。さらに『オイレン』第弐巻と『スプライト』第II巻、『オイレン』第肆巻と『スプライト』第IV巻では同一の事件がそれぞれのシリーズの視点から展開される。
もともとは著者が第1回の受賞者であるスニーカー大賞の10周年特集の読み切り短編として、「オイレンシュピーゲル」が角川書店の雑誌『ザ・スニーカー』2004年12月号に掲載された。著者はその世界の中に別の物語を見出し、2つの物語の絡み合いを書くために『ザ・スニーカー』の「オイレンシュピーゲル」と富士見書房の雑誌『ドラゴンマガジン』の「スプライトシュピーゲル」の2誌同時連載が2006年4月に開始した〔『オイレンシュピーゲル壱 Black & Red & White』あとがき、296-299頁。〕。2007年2月1日に角川スニーカー文庫の『オイレンシュピーゲル』、富士見ファンタジア文庫の『スプライトシュピーゲル』それぞれの第1巻が同時発売され、2009年現在続刊中。2009年から最終章の『テスタメントシュピーゲル』が展開されている。
カオス レギオン』・『マルドゥック・ヴェロシティ』でも使用された「/」「=」「+」などの記号やルビを多用した特徴的な文体が10年後の未来の物語に向き合うために使用され〔「スプライトシュピーゲルあとがき」『スプライトシュピーゲルI Butterfly & Dragonfly & Honeybee』、317-318頁。〕、疾走感やキャラクターの属性を強調した独特の文章を作り上げている。
冲方丁は『テスタメントシュピーゲル1』において、シュピーゲル・シリーズ完結をもってライトノベル作家を引退することを宣言し、帯には「最後のライトノベル」と書かれた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シュピーゲル・シリーズ」の詳細全文を読む




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