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テゼ共同体(テゼきょうどうたい/テゼ・コミュニティー〔「Taizé」という綴りから連想して、誤って「テーゼ」や「テゼー」と発音されることがあるが、複合母音の「ai」は短い「エ」、「é」は口を横長に開いた「エ」と発音するため、フランス語では「テゼ」と呼ばれる。〕、仏:Communauté de Taizé/英:The Taizé Community)〔テゼ共同体 (公式サイト)〕〔テゼ共同体 - 「テゼでの生活」(日本語の動画) 〕〔「共同体」という言葉のために誤用されることが多いが、「テゼ共同体」は修道会の名称である。(修道会の名前として"communauté"を用いるのは、例えば聖公会では一般に見られる。)〕は、キリスト教のエキュメニカルな(教派を超えた)男子の修道会〔BBC - Religions - Christianity: Taizé 〕である。フランスのブルゴーニュ地域圏 ソーヌ=エ=ロワール県のテゼ村に所在し、最寄り駅はマコン=ロシェTGV駅である。 1949年にブラザー・ロジェによって発足し、カトリック教会またはプロテスタント諸派出身の約100名の修道士(ブラザー)から構成される。〔テゼ共同体は男子の修道会である。テゼ村ではシスターもよく見かけるが、テゼ共同体のシスターではなく、ベルギーの聖アンデレ修道会、ポーランドの聖ウルスラ会、聖ヴィンセンシオ・ア・パウ口修道会など、カトリックの伝統的な修道会に属している。これらのシスターはテゼで女性の受け入れおよびミニストリーならびに救護および音楽指導などで中心的な役割を担っている。1960年代からテゼで奉仕している聖アンデレ修道会は、聖イグナチオ・デ・ロヨラの霊性を中心とした伝統的なカトリックの修道会であり、シスターはテゼ村ではなく隣村のアムニーに住んでいる。〕現在の院長は、ブラザー・アロイスである。年間10万人を超える若者が訪れるヨーロッパ有数の巡礼地〔イアン・ブラッドリー『ヨーロッパ聖地巡礼:その歴史と代表的な13の巡礼地』(第18章 テゼ)、中畑佐知子・中森拓訳、創元社、2012年、ISBN 978-4-422-14382-8〕でもある。また、テゼ共同体で用いられている祈りの歌は、さまざまな言語に訳され、世界中で歌われている〔「テゼ - 歌によるいのり」(1996年)。〕。 == 概要 == === 歴史 === テゼ共同体は、第二次世界大戦のただ中で生まれた。カルヴァン派の牧師の家庭で育ち、プロテスタントの神学校で学んでいた当時25歳のブラザー・ロジェは、分裂に疲弊したこの世界で、せめてクリスチャンだけでも目に見える形で和解して、プロテスタントとカトリックの兄弟がともに生きることができれば、小さな希望のしるしとなるのではないかと考え、1940年に祈りと労働の生活を始めた〔テゼ共同体(公式サイト)- 「テゼについて:交わりのたとえ」 〕。次第にそのビジョンに共鳴する若者が集まり、1949年にいずれの教派からも独立した修道会となった〔テゼ共同体(公式サイト)- 「略歴」 〕〔ブラザー・ロジェがテゼ村に移り住んだのは1940年。1949年4月の復活祭にブラザー・ロジェをはじめとする7名が修道士としての終生請願を立て、修道共同体となった。〕〔関西学院大学の森川名誉教授(2009年)によれば、テゼ共同体はポール・ロワイヤル修道院が一つのモデルとなっているという。〕。 テゼ共同体は、神を信じる者だけでなく、信じることができない若者をも惹きつける場所となった〔須賀敦子(1979)〕。1950年代以降、口コミでテゼのことを聞きつけた若者が次々とテゼを訪問するようになった。テゼ共同体を初期に日本に紹介した人物の一人である犬養道子は、テゼを「20世紀の奇跡」と評した。〔森川甫「我が師、我が友、ブレーズ・パスカル―宗教多元化時代におけるアポロジー構築を目指して―」『関西学院大学社会学部紀要』(89)、2001年3月、pp. 11-22 〕 当初、ブラザーたちは、旅人をもてなす修道院の伝統に従って人々を迎えていたが、急増する訪問者に直面し、若者への司牧が共同体に与えられた神からの招きと捉えるようになった。現在、フランスのテゼは、年間10万人を超える若者が訪れる巡礼地であり、また世界各地でテゼの大会が開催されている。 2005年にブラザー・ロジェは90歳で亡くなり、その8年前からすでに後継者として選ばれていたカトリック出身であるブラザー・アロイスが院長となった。 2015年は、テゼ共同体創立75周年およびブラザー・ロジェ生誕100年にあたる。これを記念して、世界的なクラシック音楽の老舗レーベルであるドイツ・グラモフォンの国際チームとのコラボレーションにより「テゼ - ユニティと平和の音楽」を発表した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テゼ共同体」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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