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『テッド2』(''Ted 2'')は、2015年にアメリカ合衆国で製作されたロー・ファンタジーコメディ映画。2012年に製作された映画『テッド』の続編。前作同様にセス・マクファーレンが監督・脚本・製作を務めた。主演も前作同様にマーク・ウォールバーグとマクファーレンが務めている。 日本では前作同様に、字幕版と日本語吹き替え版が全国公開された後、「大人になるまで待てない! バージョン」と称した通常版をファミリー向けに再編集した日本語吹き替え版がPG-12指定で一部劇場で限定公開された。 == ストーリー == 前作でローリーと結婚したジョン・ベネットだったが、離婚してしまい意気消沈していた。その半年後、彼の親友で「生きたテディベア」であるテッドが、ガールフレンドのタミ・リンと結婚を果たすところから物語は始まる。 しかし結婚から1年後、テッドとタミ・リンは夫婦喧嘩をこじらせ、仲直りのため子供を儲けることを決めるが、テッドは人形のため、人間の精子提供者を探すことにする。テッドとジョンはサム・J・ジョーンズに頼みに行くが断わられ、トム・ブレイディの家に忍び込んで精子を盗む計画も失敗に終わってしまう。そしてジョンはテッドのために精子を提供することを申し出るが、婦人科の医師からタミ・リンは過去の薬物濫用のため子供を作れないと宣告される。 テッド夫妻は次に養子縁組紹介所へ向かうが、それも断られたうえ、身元調査の過程で、それまで人間同様に扱われていたテッドの法的人権がマサチューセッツ州の当局から否定されてしまい、勤務先のスーパーからは解雇、銀行口座やクレジットカードやピザ屋の会員も解約、タミ・リンとの結婚さえも無効とされてしまう。 テッドとジョンはマサチューセッツ州を相手に裁判を起こすため弁護士事務所に相談に行ったところ、「無料でよいから」と姪の見習い弁護士サマンサ・レスリー・ジャクソンを担当に充てられる。人生がかかった大事な裁判だからと一度は断りかけた二人だったが、サマンサもマリファナの常習者であったことで意気投合、裁判に向けて動き出す。 一方、前作でテッドを誘拐したストーカーのドニーは、玩具メーカー・ハズブロ社で清掃員をしていた。彼はハズブロ社の副社長に、もしテッドが裁判で敗訴すれば人間(攫えば誘拐・殺人)ではなく所有物(攫っても窃盗・器物損壊)にすぎないことになり、テッドを盗んでハズブロ社に提供し、仕組みを解明して量産すれば大儲けになると話を持ち掛ける。ドニーは見返りは量産品1台で良いといい、副社長はその提案を受け、州政府に優秀な弁護士を付けることを約束する。 裁判ではテッドに自己認識や他者を愛する感情があることが確認されたが、製造時にプログラムされた「I love you」と喋る機能の存在も明らかにされ、結果的にテッドは所有物という判決が下る。サマンサは優秀な人権派弁護士パトリック・ミーアンに連絡をとり、テッド、ジョン、サマンサは彼への弁護を頼むためにニューヨークへと向かうもテッドやジョンの素行不良・前科〔作中で語られるのは2003年にジョンがコカイン所持の罪で逮捕されたことのみ〕を理由に弁護を断られる。 テッドは絶望し、ジョンとサマンサの仲を妬み、二人のもとを離れる。当てもなく町中を歩くテッドは、偶然見かけたコミコンのイベント会場へと入っていき、その跡を彼を狙うドニーが付け狙う。 コミコンの会場でニンジャ・タートルズの着ぐるみを着たドニーはテッドを誘拐しようとし、テッドはジョンに電話で助けを呼ぶ。テッドがドニーに捕えられ、危うく解体されそうになったところでジョンとサマンサが駆けつけ救い出す。三人が和解して帰ろうとしたとき、ドニーが会場の天井にぶら下がっていたエンタープライズ号の巨大模型でテッドを轢こうとし、ジョンがテッドを押し倒して助けるが、自分が巨大模型に跳ね飛ばされ、展示物の下敷きになってしまう。警備員が駆け付け、テッドはドニーを探し出し、彼は逮捕される。 意識不明のままジョンは病院に運び込まれ、一度は心停止に陥るが無事蘇生し、医師と共謀してテッドらに死んだと思わせ驚かす。喜ぶ彼らのもとに、一度は弁護を断ったミーアンが現れ、テッドを助けようとしたジョンの献身や倒れたジョンの傍らで彼を呼び続けるテッドの姿に感銘を受け、弁護を引き受けることにしたと申し出る。ミーアンは裁判で、自己認識に加え、コミコンの事件のテレビ放映から、「テッドが複合感情を理解し、共感する能力をもつことは明らかである」と主張し、前回の判決は覆され、テッドは勝訴する。法廷の外で、記者にコメントを求められたテッドは、タミ・リンに再びプロポーズする。テッドは「クラバーラング」の姓を名乗ることにし、再び結婚、養子に迎えた男の子の赤ん坊にアポロ・クリード・クラバーラングと名付ける。ジョンはその子に、テディベアをプレゼントする。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テッド2」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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