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テツホシダ : ウィキペディア日本語版
テツホシダ

テツホシダ ''Cyclosorus interruptus''は、ヒメシダ科シダ植物の1つ。湿地に生え、密集した群落を作る。熱帯域のもので、日本本土ではごく珍しいが、それ以南では普通に見られる。
== 特徴 ==
夏緑性の草本〔以下、主として岩槻編著(1992),p.214〕。根茎は地下を長く横に這い、径4-6mmで黒っぽく、先端部にはまばらに鱗片がある。葉は5-10mmの間隔で出て、葉柄には艶がある〔初島(1975),p.181〕。葉柄は長さ20-40(-80)cm、褐色で基部は黒くて鱗片があるが、それより上はほとんど無毛。鱗片は三角形に近い長楕円形で、長さ3mm、幅1.5mm、膜質で縁はほぼ滑らかながら僅かに毛がある。葉身は1回羽状複葉で長さ0-50cm、幅10-20cm、全体としては広披針形で、つまり最下の羽片が最大ではない。また先端は尖らない。個々の羽片は線状披針形で先端は尖り、基部は丸くなっているかくさび形で、時に短い柄があって長さ15cm、幅1.5cmに達する。先端の5-7cmは1つに繋がって単一の頂羽片のようになる〔初島(1975),p.181〕。葉質は柔らかい革質で深緑色、縁は羽軸の側へ1/3ないし1/4程度切れ込んでいる。葉の軸上に単細胞の毛があるが、裏面は無毛。列片には5-8の側脈があり、そのもっとも基部のものは対面の側脈と結びついて網を作る。胞子嚢群は円形から長楕円形で、列片の辺縁に近い位置に着き、成熟すると隣のものとくっついて区別出来なくなる場合がある。包膜は円腎形で柔らかく、径0.4mmで縁に毛がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「テツホシダ」の詳細全文を読む




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