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テティス()は、ギリシア神話に登場する海の女神である。ネーレウスとドーリスの娘たち(ネーレーイス)の一人であり、英雄アキレウスの母である。 == 神話 == === テティスの結婚 === テティスはゼウスとポセイドーンに、妻にと望まれた。しかしテミスの「父より優れた子供を産む」という予言のために彼らはあきらめた〔アポロドーロス、3巻13・5。〕。ゼウスに「生まれてきた子がゼウスを追い出して支配者となる」と教えてあきらめさせたのはプローテウスだという説もあれば〔オウィディウス『変身物語』11巻。〕、プロメーテウスだという説もある〔アポロドーロス、3巻13・5。ヒュギーヌス、54。〕。その後テティスはゼウスの不興を買い、プティーアの王ペーレウスと結婚させられることになった。テティスはさまざまに姿を変えて逃げようとしたが、結局ケイローンに知恵を授けられたペーレウスに捕まり、結婚することとなった〔アポロドーロス、3巻13・5。〕。 結婚はペーリオン山で行われたが、神々は宴席をはり、さまざまな贈り物をしたという。このときケイローンはとねりこの槍を贈り、ポセイドーンは馬のクサントスとバリオスを贈った〔アポロドーロス、3巻13・5。〕(『イーリアス』ではアキレウスがこれらを用いている)。 この宴席にはすべての神が招かれたが、争いの神エリスだけは招かれなかった。エリスは怒って宴席に乗り込み、「最も美しい女神にあたえる」として黄金の林檎を投げ入れた。この林檎をめぐって3人の女神ヘーラー、アプロディーテー、アテーナーが争った。ゼウスは仲裁するために「イーリオス王プリアモスの息子で、現在はイーデー山で羊飼いをしているパリス(アレクサンドロス)に判定させる」こととした(パリスの審判)。女神たちはさまざまな約束をしてパリスを買収しようとしたが、結局「最も美しい女を与える」としたアプロディーテーが勝ちを得た。「最も美しい女」とはすでにスパルタ王メネラーオスの妻となっていたヘレネーのことで、これがイーリオス攻め(トロイア戦争)の原因となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テティス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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