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テトラサイクリン系抗生物質(以下テトラサイクリン)は一群の広域スペクトラム抗生物質の総称であるが、薬剤耐性の出現によってかなりその有用性が低下している。しかし、他の薬剤に無い優れた特性を持つため、現在でも一部の状況では処方として選択される。テトラサイクリンの抗菌スペクトラムは、全ての抗菌薬で最も広い部類に属し、抗菌薬で特に安価な一群でもある。 :''米国では近年、価格が高騰している。'' 抗菌薬としての最小発育阻止濃度(MIC)と、細胞に対する作用濃度がほぼ同等である。テトラサイクリンの主要な株へのMICは0.8μg/mL程度であるが、動物の心臓細胞への抑制作用は1μg/mLである。 日本のテトラサイクリン系年間消費量は約500トンである。おそらく最も多く使用されている医薬品である。 家畜への使用は大半が成長促進剤としての用途であり、感染症などの病気と無関係の使用である。テトラサイクリン系抗生物質に成長促進作用があるかは不明だが、おそらく食欲増進や体重増加作用によるものと考えられる。 Gタンパク質共役受容体への作用があるにも関わらず、残留農薬としては細菌への選択毒性として評価されている。牛乳や牛肉、豚肉、鶏肉、養殖魚など幅広く食品に含有している。 ちなみに、テトラサイクリンは安価かつスペクトラムが広いので感染症の予防のため、家畜の飼料にしばしば混入されており、この有用な抗生物質の耐性菌が蔓延する原因の一つになっている。日本でも、幾つかのテトラサイクリン系抗生物質がこの用途に対して認可されている。 テトラサイクリンという名称は、4つの(tetra-)炭化水素からなる有機環(cycl-)の誘導体(-ine)という意味である。 tetracycline-3(CMT-3)のような抗菌性のないテトラサイクリン系の研究・開発が進んでいる。酒さやニキビなどの皮膚科領域で非抗菌性テトラサイクリン系の優位性が示されている。 == 歴史 == 最初に見出されたテトラサイクリン系抗生物質であるクロルテトラサイクリンは、当時のアメリカン・サイアナミッド社(レダリー・ラボラトリーズ社を合併)のベンジャミン・M・ダガーにより放線菌の一種''Streptomyces aureofaciens''〔The Pharmaceutical Century 〕から1945年に発見された。 テトラサイクリンは、ファイザー社に在籍していたLloyd Conovarによって1955年(資料によっては1953年)に合成された。その後、さまざまな誘導体が合成されている。スペクトラムの若干の違いなどの影響もあって、日本で現在主に内服薬として用いられているのはドキシサイクリン(ビブラマイシン®)とミノサイクリン(ミノマイシン®)の2剤である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テトラサイクリン系抗生物質」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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