|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
テネシー・ウイスキー(英: Tennessee whiskey)とは、アメリカ合衆国の南部に位置するテネシー州で作られる、ウィスキー(蒸留酒)である。このようにアメリカ合衆国において、同国の法律にしたがって生産されているウィスキーであるため、テネシー・ウイスキーはアメリカン・ウイスキーにも分類される。またテネシー・ウイスキーの製法はバーボンとしての要件も満たしているので、テネシー・ウイスキーはバーボン・ウィスキーにも分類される。 == 概要 == テネシー・ウイスキーは、基本的にバーボンと材料や蒸留方法や熟成方法の違いは無い。すなわち、原料のうち51%以上80%未満はトウモロコシを使用するし〔このように、テネシー・ウイスキーにおけるトウモロコシの使用比率は80%未満に制限されているため、コーン・ウイスキーの要件は満たさない。コーン・ウィスキーを名乗るには、原料の80%以上がトウモロコシである必要がある。〕、蒸留後のニューポットのアルコール度数は80%以下に制限されているし〔アメリカン・ウイスキーは、蒸留によってアルコール度数を95%未満にまでしか上げてはならないと、アメリカ合衆国の法律によって規定されている。ちなみに、仮にアルコール度数を95%以上にしてしまうと、原料の違いによる蒸留酒の差は無くなって無個性になると言われており、そのような蒸留酒を中性スピリッツと呼ぶ。つまり、アメリカン・ウイスキーのニューポット(蒸留したての熟成前の蒸留酒)は、中性スピリッツではないことが条件となっていることを意味する。さらにバーボン・ウィスキーには、より原料の個性を残すためにも、このニューポットのアルコール度数は80%以下ではならないと、やはり法律によって定められている。テネシー・ウイスキーのニューポットのアルコール度数は80%以下であるので、この点でもテネシー・ウイスキーはバーボン・ウィスキーの要件をクリアしていることが判る。〕、きちんと樽を使った熟成も一定期間以上行わなければならないとされている〔バーボン・ウィスキーを名乗るためには、一定期間以上の熟成を必要とする。テネシー・ウイスキーは、この要件もクリアしている。〕。 ところで、テネシー・ウイスキーであればバーボン・ウィスキーの要件を全て満たすのに対し、逆にバーボン・ウィスキーであってもテネシー・ウイスキーは成り立たない。その理由は、テネシー・ウイスキーと認められるのはテネシー州で生産されたウイスキーに限られるうえ、その工程においても蒸溜直後のニューポットをサトウカエデの木を原料に作った炭で濾過することが義務づけられているためである〔古谷三敏 『知識ゼロからのシングル・モルト&ウイスキー入門』 幻冬社 2004年 126頁〕。 なおサトウカエデで作った木炭による濾過の工程は、一般的なウィスキーの製造工程には存在しておらず、よって、この工程の存在がテネシー・ウイスキーの特徴となっている。なお、この木炭に使用されるサトウカエデは、テネシー州産のものが用いられる〔橋口孝司 『ウイスキー銘酒事典』 p.145 新星出版社 2001年3月25日発行 ISBN 4-405-09663-5〕。 したがって、バーボン・ウイスキーのうち、テネシー州で製造され、樽で熟成する前にテネシー州産サトウカエデの木炭を用いて濾過したものが、テネシー・ウイスキーであるという換言も可能である〔橋口孝司 『ウイスキー銘酒事典』 p.145 新星出版社 2001年3月25日発行 ISBN 4-405-09663-5〕。 こうして作られたテネシー・ウイスキーは、そのままストレートで飲用される他、水割りにされたり、カクテルの材料にされたりと、様々な飲まれ方をされている。なお、ウィスキーを使用するカクテルは多数存在するものの、それらの中で使用されるウイスキーがテネシー・ウイスキーに限定されるカクテルとしては、テネシー・クーラーが知られている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テネシー・ウイスキー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|