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テュルク系民族(テュルクけいみんぞく、 または、 、 )は、中央アジアを中心にシベリアからアナトリア半島にいたる広大な地域に広がって居住する、テュルク諸語を母語とする人々のことを指す民族名称である。 == 呼称・表記・定義 == トルコ語の「テュルク」にあたる言葉として、日本語では「トルコ」という形が江戸時代以来使われているが、この語はしばしばオスマン帝国においてトルコ語を母語とした人々を意味し、現在ではトルコ共和国のトルコ人を限定して指す場合が多い。 英語では、この狭義のTürk(テュルク / トルコ)と言うべき一民族を''Turkish''と呼び、広義のTürk(テュルク / トルコ)であるテュルク系諸民族全体を''Turkic''と呼んで区別しており、ロシア語など他のいくつかの言語でも類似の区別がある。これにならい、日本語でも狭義のTürkに「トルコ」、広義のTürkに「テュルク」をあてて区別する用法があり、ここでもこれにならう。 歴史学者の森安孝夫は、近年の日本の歴史学界において「テュルク」「チュルク」という表記がよく見られるとしながらも「トルコ民族」という表記をしたうえで、その定義を「唐代から現代にいたる歴史的・言語的状況を勘案して、方言差はあっても非常に近似しているトルコ系の言語を話していたに違いないと思われる突厥、鉄勒、ウイグル(回紇)、カルルク(葛邏禄)、(拔悉蜜)、沙陀族などを一括りにした呼称」としている〔森安孝夫『興亡の世界史05 シルクロードと唐帝国』講談社、2007年、30頁〕。 歴史学の成果から本来テュルク諸語を話す人々は中央アジア・モンゴル高原からシベリアのあたりにいたと考えられる。古代のテュルク民族は唐代まではそのほとんどが黒髪、直毛、黒目のモンゴロイドであった〔森安孝夫 『興亡の世界史05 シルクロードと唐帝国』 講談社、2007年。ISBN 978-4062807050。〕が、その後の西方への移住拡散によりコーカソイドと多分に混合した。特にトルコ共和国のトルコ人はほほ完全なコーカソイドとなっている。このように外見は東西で大きく異なるが、人種に関係なくテュルク諸語を母語とする民族は一括してテュルク系民族と定義される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テュルク系民族」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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