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テルシーテース()は、ギリシア神話に登場する人物である。長母音を省略してテルシテスとも表記される。 #トロイア戦争のギリシア軍の下士官兵。 #アグリオスの子〔偽アポロドーロス『ビブリオテーケー』1.8.6〕。 本項ではトロイア戦争のテルシーテースを詳述する。 ==ギリシア神話に描かれたテルシーテース== ホメーロスは『イーリアス』第2歌の中で、物語にとってはさして重要な役ではないものの、テルシーテースを詳しく描いている〔ホメーロス『イーリアス』第2歌211-265〕。テルシーテースは、足はO脚かつ不自由で、肩は内側に曲がり、頭には髪が藪のように覆っていると表されている。テルシーテースは下品で、猥褻で、傲岸不遜、かつ頭はあまり良くない。ホメーロスはテルシーテースの描写を楽しんでいる〔ホメーロスの後見人にテルシーテースという人物がおり、彼はホメーロスの財産を横領してしまったために、詩人はその詩のなかで復讐を果たしたといわれている。三浦(1973)p.111〕。テルシーテースはアガメムノーンを「強欲」と、アキレウスを「臆病者」と呼び、そのためにオデュッセウスからアガメムノーンの笏杖で殴られる。 ロバート・グレーヴスは『The Anger of Achilles』の序論で、ホメーロスはテルシーテースを滑稽な人物に描きつつ、自分はテルシーテースの言っていること(正論である)とは関係がないというふりで、オデュッセウスに殴られるまで言いたい放題に言わせ、それを書き留めたに違いないと推測している。事実、テルシーテースはソビエト時代のマルクス主義文学で崇拝されていた。 後の物語によると、テルシーテースはペンテシレイアを殺したことを嘆くアキレウスをからかったことで、アキレウスに殺されるという〔偽アポロドーロス『ビブリオテーケー』E.5.1〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テルシーテース」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Thersites 」があります。 スポンサード リンク
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