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テレゴネイア : ウィキペディア日本語版
テレゴネイア
テレゴネイア』(ギリシャ語, ''Tēlegoneia'', ラテン語: テレゴニア)は、古代ギリシア叙事詩で、トロイア戦争を描いた叙事詩の環の1つ。話の年代順にいうと『オデュッセイア』の後の話になる。古代の著作家たちは作者をスパルタのキナイトン(Cinaethon of Sparta)としていたが、キュレネのエウガモーン(Eugammon of Cyrene)の『ムサイオス()』の剽窃だとする文献もある〔Edmund D. Cressman remarks (Cressman, "Beyond the Sunset" ''The Classical Journal'' 27.9 (June 1932:669-674], p 671).〕。全部で2巻から成り、ダクテュロスヘクサメトロス(長短短六歩格)で書かれている。しかし、わずかに断片が残っているだけである。'', ''Tēlegoneia'', ラテン語 テレゴニア)は、古代ギリシア叙事詩で、トロイア戦争を描いた叙事詩の環の1つ。話の年代順にいうと『オデュッセイア』の後の話になる。古代の著作家たちは作者をスパルタのキナイトン(Cinaethon of Sparta)としていたが、キュレネのエウガモーン(Eugammon of Cyrene)の『ムサイオス()』の剽窃だとする文献もある〔Edmund D. Cressman remarks (Cressman, "Beyond the Sunset" ''The Classical Journal'' 27.9 (June 1932:669-674], p 671).〕。全部で2巻から成り、ダクテュロスヘクサメトロス(長短短六歩格)で書かれている。しかし、わずかに断片が残っているだけである。'' テレゴニア)は、古代ギリシア叙事詩で、トロイア戦争を描いた叙事詩の環の1つ。話の年代順にいうと『オデュッセイア』の後の話になる。古代の著作家たちは作者をスパルタのキナイトン(Cinaethon of Sparta)としていたが、キュレネのエウガモーン(Eugammon of Cyrene)の『ムサイオス()』の剽窃だとする文献もある〔Edmund D. Cressman remarks (Cressman, "Beyond the Sunset" ''The Classical Journal'' 27.9 (June 1932:669-674], p 671).〕。全部で2巻から成り、ダクテュロスヘクサメトロス(長短短六歩格)で書かれている。しかし、わずかに断片が残っているだけである。
==題名==
古代にはこの詩は『テスプローティス, ''Thesprôtis'')』とも言われていた。2世紀パウサニアスはそう呼んでいる〔パウサニアス『ギリシア案内記』8.12.5.〕。もしかしたらそれは『テレネゴイア』の第1巻の名称だったのかも知れない。テスプローティアーが舞台だからである。長大な叙事詩の独立したエピソードに名前をつけることは、ホメーロス叙事詩の読者たちにはよくあったようで、たとえば『イーリアス』の第10歌には「ドローンの巻(Doloneia)」、『オデュッセイア』の最初の4つの歌は「テレマキア(Telemachy)」、オデュッセウスの黄泉下り(第11歌)は「ネキュイア(Nekyia)」として知られていた。
しかし、『テスプローティス』というまったく別の叙事詩があった、あるいは、いつの時代かに『テレゴネイア』と『テスプローティス』という2つの詩が『テレゴネイア』という名前で1つに編纂された可能性もある。しかし、研究者の多くはこの2つの仮説の可能性は薄いと考えている。'', ''Thesprôtis'')』とも言われていた。2世紀パウサニアスはそう呼んでいる〔パウサニアス『ギリシア案内記』8.12.5.〕。もしかしたらそれは『テレネゴイア』の第1巻の名称だったのかも知れない。テスプローティアーが舞台だからである。長大な叙事詩の独立したエピソードに名前をつけることは、ホメーロス叙事詩の読者たちにはよくあったようで、たとえば『イーリアス』の第10歌には「ドローンの巻(Doloneia)」、『オデュッセイア』の最初の4つの歌は「テレマキア(Telemachy)」、オデュッセウスの黄泉下り(第11歌)は「ネキュイア(Nekyia)」として知られていた。
しかし、『テスプローティス』というまったく別の叙事詩があった、あるいは、いつの時代かに『テレゴネイア』と『テスプローティス』という2つの詩が『テレゴネイア』という名前で1つに編纂された可能性もある。しかし、研究者の多くはこの2つの仮説の可能性は薄いと考えている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「テレゴネイア」の詳細全文を読む




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