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テレビっ子 : ウィキペディア日本語版
テレビっ子[てれびっこ]

テレビっ子(テレビっこ、TVっ子)
#幼い時からテレビがあり、テレビを見て、その影響を受けて育った子供または世代
#(他の子や他の活動と比較して、あるいは主観的に)テレビの視聴時間が多い子供
このいずれかを意味する日本の俗語的表現である。どちらの意味に比重が置かれるかは、主に使用者の世代や書かれた年代による。
前者は1960年代における流行語的用法である。テレビの子供に対する悪影響を懸念したり、影響を受けた世代を批判するなど、否定的な含意を持つ事が多い〔日本語話題辞典(ぎょうせい、1989年)p354「現代っ子」項中〕。
この世代が大人になり、テレビの視聴時間が他の世代より長い男性を「テレおつ」(テレビおっさんの略)と呼ぶ。
テレビが十分普及した1980年代においては、「テレビの影響」よりも「視聴時間の多さ」が問題視され、後者の意味に比重が置かれ始めた〔消えゆく日本の俗語・流行語辞典(テリー伊藤監修、大迫秀樹編著、東邦出版、2004年)〕。
1990年代以後における日常的な文脈では後者の意味が多く、「悪影響」の含意が抜けたり、単なる「テレビ好き」の意味で使う場合もある〔日本俗語大辞典(米川明彦、東京堂出版、2003年)〕。しかし特定の学術分野では、現在でも前者の意味で用いる場合がある。
教育学教育心理学の専門用語としては、さらに狭義に「生まれた時から生活の中にテレビがあり、テレビの影響を大きく受けている子供」と定義されている
〔新・教育心理学事典(金子書房、1977年)〕〔新版・現代学校教育大事典(ぎょうせい、2002年)〕。この定義は文章上「テレビの影響を受けている子供」となっているが、現在では結果的に世代を表す内容になっている
〔上記の新・教育心理学事典では「1955年以降に生まれた子どもがテレビっ子ということができよう」とある。1955年生まれの子供が物心付く頃にはほぼ全国でテレビ放送が始まっており、街頭テレビの影響の大きさも考慮した当時の視点からの記述と思われる。ただしその後の「テレビっ子批判」では「家でテレビばかり見て、外で友達(特に異年齢の子供)と遊ばなくなる」「長時間視聴による幼児への影響」といった「各家庭にテレビがある」事を前提とした論点が加わる。したがって「生活の中にテレビがある」度合いの評価によって「テレビっ子世代」が変わってくる。たとえば、日本での白黒テレビ世帯普及率が50%を越えたのは1961年、90%を越えたのは1965年である(内閣府消費動向調査)。新版・現代学校教育大事典ではさらに後の、NHK契約数が全世帯数の9割を越えた1969年以降としている。〕。
この意味での「テレビっ子」を使う場合、「視聴時間が多い子」を意味する語としては「heavy viewer」またはその訳語「重視聴児」を用いる。
== 歴史 ==

=== 語の発生及び類似語・関連語 ===
1958年、文部省テレビジョン影響力調査の結果について記者会見発表を行う際の、発表を行った波多野完治委員長の発言が流行のきっかけとされている〔現代世相語辞典(榊原昭二,柏書房,1984年)〕。
一方で専門家などの間では、テレビ放送で先行していたアメリカからの輸入語が使われた。「現代用語の基礎知識」(入江徳郎担当「社会風俗用語の解説」)は、1958年の言葉として「テレビチャイルド」、「ヘビービュアー」、「テレビジプシー(テレビ普及率が低い時代に、テレビのある家を子供達が渡り歩く様子を表現した語)」を1980年頃まで掲載し続けた。また、上記文部省調査の報告書刊行時〔読売新聞1959年3月12日朝刊7ページ、同月15日朝刊3ページ「育つ"テレビっ子"」〕や1960年の文部省テレビジョン影響力調査第二回発表時〔朝日新聞1960年11月23日朝刊11ページ「ふえるテレビっ子」〕、新聞では記事本文中において「ヘビービュアー」や「テレビチャイルド」を使っている。しかしこれらの輸入語が「テレビっ子」ほど日本の日常に定着したか、という点については疑問である。新聞においても、見出しやコラムで使われるのは「テレビっ子」の方であり、「テレビチャイルド」などは記事冒頭で定義している。また「現代用語の基礎知識」でも、項目として採用されなかった「テレビっ子」が、1976年前後の版における竹村健一担当「時代感覚用語の解説」の文中で、なんの解説もなく当たり前のように使われている。〔他に角川外来語辞典第二版(荒川惣兵衛,角川書店,1977年)当該語の使用実例を参照の事〕
テレビが放送開始から短期間で普及し社会に影響を及ぼしたため、他にも多くの俗語を生み出した。ベビーベッドや歩行器に子供を入れてテレビにお守りをさせる「テレビ保育」〔、テレビを見ながらごろ寝をする「テレ寝」〔「現代用語の基礎知識」に「テレ寝」の項はないが、「テレ寝離れ」(テレ寝以外の有意義な時間の使い方をする事)の項が1980年版にある。〕などがある。
「テレビ人間」という語は幾度となく使われたが、使用者や時代によって全く違う意味で使われた。たとえば竹村健一は「テレビ人間」をそれ以前の世代である「活字人間」と対比させた。一方で、放送局にビデオ装置が普及し録画番組が増えた時代、「面接の受け答えを事前に撮影されたビデオのように手際よくこなす」という意味で新卒学生を「テレビ人間」と評した年もあった〔。テレビに出演する側の特徴を指して「テレビ人間」と評する事例も多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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