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テンプラニーリョまたはテンプラニージョ ()は、主にイベリア半島で栽培されている黒ブドウ品種。日本語では誤ってテンプラニーニョと表記されることもある。ウイ・ダ・リャブラ、センシベル、ティンタ・デル・パイスなど、地域によって呼称は様々である。 品種名はスペイン語のTemprano(「早生の」、「早熟な」)に由来し、スペインの大半の黒ブドウ品種よりも数週間早く熟す。フェニキア人の時代からイベリア半島で栽培されており、スペインでは「貴族のブドウ」と呼ばれることもある。 == 歴史 == しばらくの間、テンプラニーリョはピノ・ノワール種と親戚関係にあるとされてきた。シトー会の修道士がサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路に沿った修道院にピノ・ノワール種の挿し木を残したとする伝承が残っている。しかしこの伝承の一方で、ブドウ品種学的研究ではこれらの品種間の遺伝的関係は示されていない。 今日生産されるほぼすべてのワイン用ブドウの種であるヨーロッパブドウのスペインでの栽培の歴史は、スペイン南部にあったフェニキア人の集落に遡る。古代ローマの著作家である(紀元後4年-70年頃)はワイン用ブドウがヒスパニア全土で栽培されているとし、テンプラニーリョという品種名にも所々で言及している。1972年にはで、ローマ神話における「酒の神」バックスのモザイク画が発掘された。リベラ・デル・ドゥエロのワイン生産は2000年以上前に遡ることが、この66メートルにも及ぶモザイク画によって証明されている。 テンプラニーリョはスペイン人コンキスタドールによって、17世紀にアメリカ大陸に持ちこまれた可能性がある。アルゼンチンのクリオーリャ種の遺伝子を分析した結果、クリオーリャ種はテンプラニーリョと密接な遺伝的関係を持っていることが確かめられた。 見かけは脆弱であるが、テンプラニーリョは20世紀の間に広く拡散した。様々な試行錯誤を経て、世界中で栽培品種としての地位を確立した。1905年にはフレデリック・ビオレッティがアメリカ合衆国のカリフォルニア州にテンプラニーリョをもたらしたが、その後禁酒法時代が到来したことだけではなく、温暖で乾燥した気候を嫌うこの品種の特徴もあって、当地では冷やかな反応を受けた。その後、カリフォルニア州のブドウ畑はテンプラニーリョに適した山岳地帯に移り、半世紀以上も後の1980年代にテンプラニーリョによるワイン生産が開始された。この地域でのワイン生産量は1993年以降に倍増している。 1990年代以降にこの品種は世界的に飛躍を遂げ、一部のスペイン人生産者が、リオハ地方以外でも優れた特徴と品質を持ったワインを生産できることを示した。この結果、テンプラニーリョの単一品種醸造はより一般的になっており、特に、リベラ・デル・ドゥエロ (DO)、、ペネデス (DO)などの比較的涼しい地域により適している。1990年代を通じて、オーストラリアや南アフリカの生産者が広大なテンプラニーリョのブドウ畑でのワイン生産を開始した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テンプラニーリョ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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