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滇緬線(てんめんせん、中国名:)は、イギリス占領下のビルマ(現ミャンマー)と中国雲南省の昆明を結ぶ予定であった未完成鉄道である。20世紀当初は、この鉄道の開通によりヨーロッパ・中国南方間をマラッカ海峡を経由せずに往来・交易できることが期待されていた。 本鉄道の構想は19世紀よりあり、日中戦争中、蒋介石への軍事支援を行うためのルート整備の一環として1938年に着工した。1942年、日本がビルマを占領したため建設は全面的に中断した。戦後、中国が中国共産党の支配下になり、ビルマも独立したため、共産党中国・イギリスともに本鉄道の建設を放棄、現在は100km以上に及ぶ遺構のみが残る未成線となっている。 ==経緯== イギリスは19世紀頃から、東南アジアからビルマ経由で中国へアクセスする交易路の利権獲得を目指していた。これはイギリスのビルマ侵略の一つの大きな目的となっていた。 1885年、イギリスはビルマを併合し、1886年中国との間にビルマ条約を締結、1887年には中英続議ビルマ条約を締結し、その12条において将来、雲南省で中国が鉄道を建設する際にはビルマ側のイギリスの鉄道と接続することが定められた。 1910年のフランス領インドシナのハノイと昆明を結ぶ滇越線の開通は、イギリスに中国南部との交易の利益をフランスに奪われるのでは、と危機感を抱かせた。イギリスは英仏インドシナ協定を活用して鉄道敷設権利を確保したが、その後、本鉄道の建設計画は停滞する。 1938年、日中戦争の激化に伴い、ビルマから中国へ軍事物資を輸送することを目的に、中国国民党政府・イギリス・アメリカの間で鉄道建設の協定が結ばれた。建設にあたってはアメリカが出資し、中国とイギリスが鉄道を建設することで合意し、測量が開始された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テン緬線」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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