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デイノテリウム
デイノテリウム (''Deinotherium'') は新生代中新世中期から更新世前期にかけての約2,400万 - 約100万年前に生息した、絶滅したゾウの属。哺乳綱 - アフリカ獣上目 - ゾウ目 - デイノテリウム科に属する。下顎から下方に向かって生えた牙が特徴の一つ。「ディノテリウム」あるいは「ダイノテリウム」と呼ばれる事もあるが、正しい呼称ではない〔『絶滅哺乳類図鑑』 188頁〕。 ==形態== 初期の種は比較的小型であったが時代とともに大型化し、肩高は最大種 ''D. giganteum'' で約4m〔、体長は約5mに達した。既知のゾウ目では最大級、陸生哺乳類でもインドリコテリウム(パラケラテリウム)に次ぐ大きさとなる。しかし、形態自体はデイノテリウム属の歴史を通じて変化は無かった〔。最大の特徴は下向きやや内側に向かって生えた一対の下顎切歯であるが、これは現生のゾウの様な柔らかい象牙質ではなく硬い材質であった〔『絶滅巨大獣の図鑑』 80頁〕。また上顎には牙を持たなかった。臼歯は畝状歯(ロンフォドント)と呼ばれる、咬合面が畝状を成し畝が横向きに並ぶ形の歯を持ち、第一臼歯には3列、それ以降の歯には2列の畝を持つ〔。歯列は通常の哺乳類と同様顎に列をなして並んでおり、水平交換〔現生のゾウは臼歯が通常一本しか生えておらず、その歯が摩耗すると後方から新たな歯が生え、押し出される。〕される事は無い〔『脊椎動物の進化』 480頁〕。低く長い頭骨は現生のゾウとはかなり異なっているが鼻孔は高い位置にあり、長い鼻を持っていたと推定されている〔。胴体、四肢は現生のゾウと類似していた。
ファイル:Deinotherium giganteum skull.JPG|頭骨 ファイル:Dinotherium giganteum head and jaw.jpg|頭骨と顎、歯列
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デイノテリウム」の詳細全文を読む
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