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デジタルコミック(英語:digital comic)は、漫画の内容を持つデジタルコンテンツである。略称はデジコミ。 == 概要 == 世界初のデジタルコミックは寺沢武一が1985年に発表した『黒騎士バット』である。「デジタルコミック」という用語自体も寺沢による造語で、1987年頃から使い始めたとしている〔寺沢武一『BLACK KNIGHT BAT 黒騎士バット』(ISBN 4-7973-0220-8) あとがき〕。 コンピュータゲームの場合は、ファミリーコンピュータをはじめとする1980年代のゲーム機の記録媒体は数百KB程度の容量のロムカセットが主流だったため、大容量の画像データを何十ページも必要とする漫画を再現することは極めて困難だった。しかし1990年代に入ると、PCエンジンのCD-ROM²、メガドライブのメガCDをはじめとするCD-ROMドライブを搭載したゲーム機が登場し、最大で540MB(従来のロムカセットの約1000倍以上)という大容量の画像データを扱うことが可能となった。 このような状況を背景に、アドベンチャーゲームから謎解き要素を排したうえで大量の画像を採り入れ、ゲームをプレイするというより「読む」ことに主眼をおいた作品が誕生した。初作品は1989年3月にハドソンから発売された『コブラ 黒竜王の伝説』だが、「デジタルコミック」という名称が正式に使われたのは、第2作『うる星やつら STAY WITH YOU』(1990年6月発売)からとなる。その後、他社からも同種のゲームが多数発売され、ゲーム専門誌でもアドベンチャーゲームとは別の独立したジャンルとして紹介されるようになった。しかしユーザーからは、「一般的なゲームに比べてユーザーが介入する要素が少ない」「ボリュームが物足りない」といった不満の声も上がるようになり、ミニゲームなどの追加によりボリューム不足を補うソフトも見られた。 また1990年代半ばより、既存の漫画作品の画像を取り込んだり、通常の漫画と同じようなコマ割り構成で新規に描かれた作品に、BGMや効果音、声優による音声などを加えた作品が登場した。ボタンを押すことで読み進めていくため、漫画を再現するという点において本質的な意味でのデジタルコミックと言える。 1990年代後半からは、インターネットの普及により漫画のオンライン配信が可能となり、これらもデジタルコミックと呼ばれている。作品は紙媒体上で発表されたもののデジタル化、およびオリジナル作品に大別され、趣味や同人活動の一環で配信するものはウェブコミックと呼ばれることもある。配布フォーマットはAdobe Flash、XMDF、PDFなどで、紙媒体で発表するより費用を抑えられるというメリットがある。近年は携帯電話の普及および高性能化により、携帯電話で閲覧できる携帯コミックも発表されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デジタルコミック」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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