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デネブ (Deneb) は、はくちょう座α星、はくちょう座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。こと座のベガ、わし座のアルタイルとともに、夏の大三角を形成している。夏を代表する恒星の1つ。 西暦10000年の前後数世紀には、北極星になると予測されている。 == 特徴 == 1.21等-1.29等の範囲を変光するはくちょう座α型変光星の代表星。但し眼視観測では明るさの変化は分からない。 質量で太陽の約20倍以上、半径は200倍、光度も太陽の65000倍以上と、恒星としては非常に大きくて明るい白色超巨星である。同じく夏の大三角を形成するベガやアルタイルは、質量や半径が太陽の2~3倍程度、光度も太陽のせいぜい数十倍程度であり、夏の大三角の中ではデネブだけが突出している。3つの星が肉眼でほぼ同じ明るさに見えるのは、デネブだけが太陽系から極端に離れているからである。 年周視差が非常に小さく観測が困難なため、距離は1,500-2,500光年と推定されてきた。1989年から93年にかけて欧州宇宙機関が実施したヒッパルコス衛星による精度の高い観測により、約1,400光年の距離にあると考えられている〔。 LBVのような例外的に明るいものを除けば、恒星として最大級の明るさを持っており、銀河系のかなり広範囲 (半径3万光年程度) にわたって肉眼視が可能な星である。デネブが一日で放射するエネルギーは太陽が140年かけて放射する量に等しい。仮にシリウスの位置にデネブがあったとすると、半月よりも明るい点光源で見えることになる。デネブは1年間に太陽質量の1000万分の8を失っており、約100万年で太陽質量を失うことになる。恒星進化論に従えば、数千万年後には赤色超巨星を経て超新星爆発を起こして中性子星かブラックホールに進化すると考えられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デネブ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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