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デモンターブル(démontable)とは、ルネ・エルスのカタログ・モデルの名称である。日本国内では、省略してデモンタと呼ぶこともある。 「démontable」を直訳するとフランス語で分割可能という意味である。 もともとは自転車のフレームのトップ・チューブとダウン・チューブの中間を分割して小さく持ち運べるようにしたもの。 1ヶ月近くバカンスを取る事が一般的なフランスで、通常では積みにくい自転車をそのまま車に積みやすくするために開発されたのがデモンターブルの始まりとされている 現在では、フランスの工房も無くなり技術的には、分割機構を製作する事が可能であってもノウハウも継承されにくくなりつつあり、比較的容易な方式であるS&S Machine社のBTCカップリングカップリングなどを購入して取り付ける工房が増えて来た。 ルネ・エルスのような本格的なデモンターブルは、渡辺捷冶製作所:ブランド名SWや東叡社(さいたま市)のようなオーダーメイド工房で製作可能である。 但し、クイック・リリースを別に購入して加工する手間が発生することから、一般的なコンシューマー向けにS&S Machine社のBTCカップリング(東叡社はS&S社の指定工場)を使い作成することが多く見られるようになった。S&Sの指定工房には、ほかに、つねさぶろう(千葉市)などがある。 同じダイヤモンド・フレームであっても独自の分割方式を設ける工房やマスプロ・メーカーも存在している。 上記、ダイヤモンド・フレーム以外であってもデモンターブルは、存在するが、一般的にフォールディング・バイクとして分類する。 折り畳み自転車は、古くから軍用の自転車部隊にも採用されている。 ヒンジを採用する折りたたみ自転車の場合、商品コンセプトとして場所を取らずに自宅に畳んで置き手軽に使う事を目的にしているため比較的簡単に組み上げることが可能な設計となっている。 だが、ヒンジ部分の精度の問題や折りたたみ機構による車体設計の制限などがあり、畳んだ時のコンパクト性を重視した構造と小径車自身の走行性能にも依存していることから、上記デモンターブルよりも性能が落ちるのは、明らかである。 逆にデモンターブルは、分割・組み立ては、折り畳み車に比べると作業工程が増えるものの、基本的にフレームを分割するだけの変更に留まっているので分割式でない自転車と同じ走行性能を有する。 デモンターブルはオーダーで注文製造される事がほとんどである。しかし少数ではあるが大量生産を前提に製造されているものもある。現時点での製品は以下の通りである。 *パナソニック(Panasonic) :以前は同社ブランドの製品「ラ・スコルサ・ヌーボ」にも、ロード、ミキストなどと並んでデモンターブル・モデルが設定されており、現在もパナソニック サイクルテックでPOSと呼ぶオーダーメード車種のうちOSD9がデモンターブルとしてラインナップされている。接合方式は従来の方式でBTCカップリングは使用していない。 *アレックス・モールトン(Alex Moulton)/ブリヂストン・モールトン(Bridgestone Moulton) :独特のトラスフレーム形状で小径車はあるが、自転車の広義にはデモンターブルの一種となる。分割は六角レンチ一本で可能。 *リッチー(Ritchey)/ダホン :2004年より分割方式のフレーム「ブレイクアウェイ」を販売。軽量で画期的な接合方式でシートポストもフレームをつなぐ強度の一部として計算されており、六角レンチ一本で分割可能。その後折り畳み自転車メーカーのダホンがリッチーのパテントの使用権を取得、リッチーブランドと並行してブレイクアウェイフレームを使ったデモンターブルを自社ブランドとして製造している。 *サーリー(Surly) :前述のBTCカップリングを装着したモデル「トラベラーズチェック」を2008年に、「ロングホールトラッカーデラックス」を2011年に発表した。 == 参考文献== 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デモンターブル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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