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デルタ酸 : ミニ英和和英辞書
デルタ酸[でるたさん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [さん]
 【名詞】 1. acid 

デルタ酸 : ウィキペディア日本語版
デルタ酸[でるたさん]

デルタ酸(Deltic acid)またはジヒドロキシシクロプロペノン(Dihydroxycyclopropenone)は、C3O(OH)2の化学式を持つ化合物である。シクロプロペンケトン及び二価アルコールとみることができ、オキソカーボン酸の一種でもある。室温では安定な白色固体であり、ジエチルエーテルに溶解し、140℃から180℃で分解(時には爆発)する。とはゆっくりと反応する〔。
デルタ酸の合成は、1975年にDavid EggerdingとRobert Westによって初めて記述された〔David Eggerding, Robert West (1975), ''Synthesis of dihydroxycyclopropenone (deltic Acid)''. J. American Chemical Society, volume 97, issue 1, pp 207-208. .〕。
== 誘導体 ==

=== デルタ酸塩 ===
デルタ酸は、多くのアルコールと異なり、水中で酸性を示す。これは、ヒドロキシル基陽子を失い対称性を持つデルタ酸アニオンC3O32-となるため (pKa1 = 2.57, pKa2 = 6.03) と考えられる。
最初のデルタ酸塩(リチウム塩カリウム塩)は、1976年にやはりEggerdingとWestによって最初に記述された。デルタ酸リチウム(Li2C3O3)は、水可溶の白色固体である〔
David Eggerding and Robert West (1976), ''Synthesis and properties of deltic acid (dihydroxycyclopropenone) and the deltate ion''. J. American Chemical Society, volume 98, p, 3641-3644. .〕。(CO)n2-で表される他の環状ジアニオンと同様に、デルタ酸アニオンは芳香族性を示し、これが安定性に寄与している〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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