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デレク・パラヴィチーニ(Derek Paravicini, 1979年7月26日 - )は、盲目のイギリス人ピアニスト。重度の学習困難〔learning difficulties:イギリスにおいて、精神遅滞もしくは学習障害の意。(''APA Dictionary of Psychology'' 参照)〕を抱える一方で、絶対音感を持つ自閉症サヴァンとしても知られる。 == 来歴 == 1979年、イングランド南部の都市レディングで生まれる〔Ockelford, Adam (2007年4月7日). “Camilla's nephew, the tortured musical genius” . ''Mail Online'' 2010年11月1日閲覧。〕。妊娠25週での早産だった。未熟児として生まれたデレクは酸素吸入を施されるが、病院の設備が十分でなかったこともあり、血液中の酸素濃度を適正に保つことができず未熟児網膜症になってしまう。そして視力を失うだけでなく脳にも重い障害が残った。 生後18ヶ月頃、パラヴィチーニ家の子供部屋に小さな電子オルガンが置かれた。目の不自由な幼子を気遣った乳母が屋根裏部屋から探し出してきたプラスチック製のキーボードで、元々は母方の祖父が購入した物だった。デレクは音楽に強い興味を示し、その後エレクトーンやピアノを独学で演奏するようになっていく。 転機が訪れたのは5歳の時。両親に連れられ、ロンドン郊外にある視覚障害者のための学校、リンデン・ロッジ・スクール (Linden Lodge School) を見学する。そこには、その後の彼の人生とキャリアに深く関わることになる人物、音楽教師のアダム・オッケルフォード(現・ローハンプトン大学教授)がいた。アダムによって音楽の非凡な才能を見出されたデレクは、以後、彼からピアノの指導を受けるようになる。アダムは音楽の師であるばかりでなく、よき理解者であり庇護者となった。 1989年7月18日、シティ・オブ・ロンドン。わずか9歳でバービカン・ホールの舞台を踏む。視覚障害者のための“Fight for Sight”というキャンペーン活動の一環として開かれたガラ・コンサートだった。彼は、ロイヤル・フィルハーモニー・ポップス管弦楽団(RPOポップス)とジャズで共演して国内外のニュースメディアから注目され、BBCの人気トークショー (''Wogan'') にも招かれる。翌年5月には、民放テレビ局ITVの27時間チャリティー番組『テレソン1990』に登場し、ファッツ・ウォーラーの“Your Feet's Too Big”を演奏した。その後、慈善活動への貢献が評価されたデレクは、当時のウェールズ大公妃ダイアナから賞 (Barnardo's Champion Child Award) を贈られている。 2006年5月、米国ラスベガス。マンダレイ・ベイ・イベント・センターで催されたチャリティー・コンサートに参加。デレク同様、盲目でサヴァン症候群のアメリカ人少年レックス(Rex Lewis-Clack, 当時10歳)とのピアノ・デュオで、スコット・ジョプリン作「ジ・エンターテイナー」を演奏する。デレクはジョージ・シアリング風のアレンジを披露し、その模様はイギリスChannel 5のドキュメンタリーシリーズ''Extraordinary People''で放送された。デレクとレックス、共通点の多いこの二人の音楽サヴァンはアメリカCBSの報道番組『60ミニッツ』によって追跡取材され、その特異な能力や人となりが何度か伝えられた。 2006年秋、彼にとって初のCDとなる''Echoes of the Sounds to Be...'' (Sonustech) がジャズ・コンピレーションとしてリリース。翌2007年にはアダム・オッケルフォードによる伝記、''In the Key of Genius'' (Hutchinson) が出版された。2010年5月現在、デレクは王立盲人援護協会 (RNIB) が運営するイングランド南東部サリー州のケアホームに居住している〔Gray, Richard (2010年5月16日). “Derek Paravicini, the human iPod” . ''The Telegraph'' 2010年12月15日閲覧。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デレク・パラヴィチーニ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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