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マングスタ(''Mangusta'' )はイタリアの自動車メーカー・デ・トマソが1967年から1971年まで生産したミッドシップ2座席スポーツカーである。 「マングスタ」はイタリア語で動物「マングース」を意味する。 == 概要 == デ・トマソ初の市販車であったが、技術的完成度が低く生産台数も50台余りに留まったヴァレルンガに代わる、本格的な市販モデルとして登場した。その最大の特徴はヴァレルンガ同様にフォード製エンジンを用いながらも、今回は遥かにパワフルなアメリカ製V8を用いたことで、これによって軽量スポーツカーであったヴァレルンガとは別種のスーパーカーの仲間入りをし、北米のフォード系販売網で売られた。「マングスタ」とはコブラの天敵であるマングースを意味するイタリア語であるが、この命名の背景には同じくフォードV8エンジンを用いてスポーツカー・ACコブラを製作していたキャロル・シェルビーとアレハンドロ・デ・トマソの間で、マングスタの開発かフォードからのエンジン供給を巡って何らかのトラブルがあったためと言われている。 マングスタのもう一つの特徴は、カロッツェリア・ギアに移籍直後のチーフスタイリスト、ジョルジェット・ジウジアーロが手がけたボディで〔デ・トマソとギアはヴァレルンガの車体をギアが製作して以来親密であった。ただしヴァレルンガの原型はカロッツェリア・フィッソーレ作のロードスターで、ジウジアーロの作品ではない。その後アレハンドロ・デ・トマソは1967年にギアを買収したが、ジウジアーロは翌年、イタルデザイン社を設立し独立した。〕、ガルウイング式に開くリアセクションを特徴とした野性味に溢れた豪快で繊細なデザインで、ジウジアーロの傑作の一つに数えられている。 エンジンは標準が289cubic inch(4,728cc)305馬力であったが、米国向けは公害対策による性能低下を補うため302cu-in(4,949cc)が搭載され306馬力を発した。ギアボックスはZF製5速で、最高速度は250km/hと公表された。 マングスタはアメリカ製V8エンジンを搭載しており、自製のV12やV8を搭載するライバルのランボルギーニ・ミウラ、フェラーリ・365GTB/4、マセラティ・ギブリなどと比較すると価格は割安で、エンジンの調整も比較的容易であったが、重いエンジンによって前後重量配分は32:68と極端にテールヘビーで、直進性や操縦安定性には問題が残っていた。また、最低地上高もスーパーカーの中でも低く、街乗りには細心の神経を遣う必要があった。 生産コストが遥かに低い対米輸出の戦略車種、パンテーラが1970年に登場したことを受けて、マングスタの生産は1971年に打ち切られた。現存台数は200台以下と言われるが、ヒストリックカーとして珍重されている。 日本にも1970年代半ばのスーパーカーブーム当時、シーサイドモーターなどの専門輸入業者によって何台かが輸入された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デ・トマソ・マングスタ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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