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抽象データ型(ちゅうしょうデータがた、、ADT)とは、データ構造とそれを直接操作する手続きをまとめてデータ型の定義とすることでデータ抽象〔データ抽象()とは、データ型の詳細定義とその操作に関する手続きを情報の局所性が高まるようにソースコード中の一カ所にまとめて記述するための記法のことを言う。情報が一カ所に局所的にまとめて記載されているため、非公開(private)部分の変更であればその定義部分の詳細を変更するだけでソースコード全体の修正が完了する。 データ型の詳細定義とその操作手続きの局所的記述を実現する方法は複数あり、抽象データ型はその一例である。〕を実現する手法またはそのひとまとまりとして定義されたデータ型を言う。通常のデータ型であれば変数宣言で変数に束縛されるものは値であるが、抽象データ型の世界において値に相当するものはデータ構造とその操作〔言語に応じて名称が異なり、C++であればメンバ関数(member function)、JAVAであればメソッド(method)と呼ばれる〕のまとまり〔データ型の値に相当するこのまとまりのことを抽象データ型の実体(インスタンス , instance)と呼ぶ。〕である。 抽象データ型を用いない場合、データ構造またはデータの操作手続きのアルゴリズムの変更を行うとソースコード中にその変更部分が散在してしまい規模によっては修正困難となるが、データとその操作がひとまとめに記載されることになる抽象データ型においては、型の定義における実装部分を変更するだけで修正が完了する。 == 概要 == エドガー・ダイクストラらの構造化プログラミングは仮想機械モデルに基づく段階的詳細化法をもたらしたが、データ構造の変更を行うと変更部分がソースコード中に散在してしまうという弱点があった。データ抽象の概念はその欠点を補完するものであった。抽象データ型はデータ抽象の具体的手法として1974年にB.H.Liskovの提案した言語CLUにおいて提案された〔参考文献5〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「抽象データ型」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Abstract data type 」があります。 スポンサード リンク
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