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トィシャツキー : ウィキペディア日本語版
トィシャツキー[ちょうおん]
トィシャツキー〔田中陽兒『ロシア史 1 -9世紀~17世紀-』p86〕(ティシャツキー〔伊東孝之『ポーランド・ウクライナ・バルト史』p101〕)()とは、中世ルーシにおける都市の官吏を指す言葉である〔Военно-исторический журнал «Para Bellum» 〕。日本語文献では千人長、千戸官などの訳が当てられている。
(留意事項):本頁の歴史的用語のカタカナ表記やキリル文字表記は、便宜上、ロシア語に基づくものに統一している。ウクライナ語・ベラルーシ語等に関しては多言語版へのリンクを参照されたし。
==概要==
トィシャツキーは、元来はトィシャチ( / 中世ルーシの国民軍〔井桁貞義『コンサイス露和辞典』p1147〕)と呼ばれる都市所属の民兵隊(ru)の指揮官を指す言葉であった。この軍事指揮官であるトィシャッキーは、10人のソツキー(ru)( / 百人長)を指揮する立場にあった(現代ロシア語で「тысяча」は1000、「сотня」は100の意)。後世には、都市の発展の過程に沿って、軍事的分掌と平行して、裁判権や交易に関する判断などの都市の政策に関する全権がトィシャツキーの元に集中するようになった。
中世ルーシは、諸公国諸都市によって、為政者層であるクニャージ(公)、ボヤーレ(貴族)、ヴェーチェ(ru)(民会)等の権力バランスに差異があった。クニャージの権力の強い都市においては、強い影響力を持つボヤーレ階級の者が数十年の間継続してトィシャツキーの地位にあり、さらに子孫にその地位を継承するということが頻繁にみられた。一方、クニャージの統治下にありつつも、ヴェーチェによる統治の慣習が強い都市においては、トィシャツキーは選挙によって選ばれた。
モスクワ大公国の強大化に伴い、トィシャツキーの役割は徐々に縮小・廃止されていった。ノヴゴロドでは、15世紀後半にモスクワ大公国に併合されるまでトィシャツキーの役職は保持されていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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