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トゥドハリヤ1世[とぅどはりや1せい] トゥドハリヤ1世(Tudhaliya I, 紀元前15世紀後半)は、ヒッタイトの大王。衰退したヒッタイトを中興し、彼を以って「新王国」時代が始まるとされる。 == 来歴 ==
=== 史料的制約 === トゥドハリヤはヒッタイト新王国時代の祖とされる中興の王ではあるが、その記録はのちに書かれたかあるいは筆写されたもので、同時代の史料はほとんど存在しない。そのため文書の文面からの解釈に頼らざるを得ない状況であり、そもそも「トゥドハリヤ」という名前の王が何人いたのかも確定しておらず、文面には単に名前の「トゥドハリヤ」と記されるのみで何代目のトゥドハリヤかは明言されないので、それがどのトゥドハリヤにあたるのかは文脈から判断せざるを得ないのが実情である。このため2世と同一視して「Tudhaliya I/II」と表記されることさえある。 このような状況であるため、その在位年代や期間も確定は難しい。エジプトのファラオとの同時代性に基づいて大体の年代は推定されているが、それによればトゥドハリヤ1世が在位していたのは高位年代編年で紀元前1460‐1440年、中位で1450‐1420年、低位で1420‐1400年といった具合である。しかしこの同時代性を手がかりとした年代決定も19世紀の研究法を無批判に引用しているものであり、さらに科学的な再検討が待たれるところである。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トゥドハリヤ1世」の詳細全文を読む
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