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東京ローズ(とうきょうローズ、)は、日本軍が太平洋戦争中におこなった連合国側向けプロパガンダ放送の女性アナウンサーに、アメリカ軍将兵がつけた愛称。 == プロパガンダ放送 == === 「ゼロ・アワー」 === 日本政府は太平洋戦争中、「ラジオ・トウキョウ放送(現在のNHKワールド・ラジオ日本)」で、イギリス軍やアメリカ軍、オーストラリア軍をはじめとする連合国軍向けプロパガンダ放送を行っていた。捕虜から家族宛の手紙の紹介等をしていた。 1942年(昭和17年)2月に軍当局の発案で、連合国軍捕虜のラジオ放送の専門家を使う事にし、元オーストラリアABC放送のアナウンサーで、オーストラリア兵捕虜のチャールズ・カズンズ少佐、元アメリカのフリーランスアナウンサーで、アメリカ兵捕虜ウォーレス・インス大尉、レイズ中尉らを参加させた。チャールズ・カズンズ少佐は当初拒んだが、最終的に承諾した〔。 そして始まったのが「ゼロ・アワー」で、音楽と語りを中心に、アメリカ人捕虜が連合国軍兵士に向けて呼びかけるというスタイルを基本とした。1943年(昭和18年)3月から、1945年(昭和20年)8月14日まで放送され、太平洋前線のアメリカ軍兵士らに評判となった。 英語を話す女性アナウンサーは複数存在したが(同局の女性アナウンサーは4人から20人ほどいたという証言もある)、いずれも本名が放送されることはなく、愛称もつけられていなかった。そこで、魅了する声や口調で、「今頃あなた達の奥さんや恋人は他の男と宜しくやっている」など、棘のある内容を話す声の主に、アメリカ兵が「東京ローズ」の愛称を付けた。 1943年11月からアナウンサーに加わったアイバ・戸栗・ダキノ(アイバ・戸栗・郁子)は、自ら「孤児のアン」(Orphan Anne)という愛称を名乗って曲の紹介等をしていた〔。ANはアナウンサーを意味するとも考えられた〔『歴史秘話ヒストリア』 2015年1月21日放送〕。「東京ローズ」の人気はアメリカ本国で戦時中にもかかわらず、映画『東京ローズ』が製作・公開されるほどであった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「東京ローズ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tokyo Rose 」があります。 スポンサード リンク
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