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トカトントン
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トカトントン
「トカトントン」は、太宰治の書簡体小説形式の短編小説。 == 概要 ==
太宰の妻美知子は本作品について次のように述べている。 「二十一年の秋頃、帰京を控へて、金木で書きました。金木で書いた最後の作品ではないかと思ひます。東京に帰つてから、M市居住のHといふ方が尋ねてこられたとき、あの人の手紙からヒントを得て、『トカトントン』を書いたのだと私に語りました」〔 『太宰治集 上巻』新潮社、1949年10月31日。井伏鱒二の解説で引用された「美知子夫人の手記」より。〕 「M市居住のHといふ方」とは、水戸市に住んでいた保知勇二郎のことである。1946年(昭和21年)7月頃、復員青年だった保知は疎開先の太宰にファンレターを何通も送っていた。保知は太宰治全集の月報の中で「『トカトントン』のトンカチの音のことを、私は手紙の何通目かに書きました。しかし太宰さんの創作とちがって、当時の私は幻聴に悩まされているとは書きませんでした」〔『太宰治全集 第八巻 月報8』筑摩書房、1956年5月20日。保知勇二郎「『トカトントン』と私」より。〕と述べている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トカトントン」の詳細全文を読む
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