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2009年7月22日の日食は、2009年7月22日にインド、中国南部、南西諸島、西太平洋を中心として世界各地で観測された日食(観測地域により皆既日食あるいは部分日食)である。 == 観測 == 皆既日食帯が通過した地域は、日本のトカラ列島全域、奄美大島北部、喜界島、屋久島、種子島南部、硫黄島や、中国の上海市・杭州市・嘉興市・蘇州市・無錫市・安慶市・寧波市・合肥市・武漢市・重慶市・成都市など人口密集地帯の他、ブータンのほぼ全土、ネパールのビラートナガル周辺、バングラデシュ北部・インドの聖地ワーラーナシーやパトナ・ダージリン・ジャバルプル・ボーパール・インドール・スーラトなどであった。 21世紀に起きる日食の中で皆既日食の継続時間が最も長く〔これより長い日食が次に起こるのは、約123年後の2132年6月13日と計算されている。最大6分55秒にわたる日食が起こると予測されている。〕、北緯24度12分36秒 東経144度06分24秒の地点において6分38.8秒続くとされた。日本の陸上で最も皆既帯中央に近い鹿児島県トカラ列島の悪石島では6分25秒。 地球上に本影が落ちた様子を気象衛星・ひまわり7号から撮影した画像が公開された〔平成21年7月22日の日食時に、静止気象衛星「ひまわり」が観測した画像を気象庁ホームページで公開します 2009年7月14日 気象庁発表〕〔宇宙から見る月の影 - H21/7/22日食時の「ひまわり」画像 気象庁〕。国立天文台の観測班はNICT、JAXA、NHKの協力のもと、硫黄島で観測を行い、超高速インターネット衛星きずなを通じた映像中継を実施した〔国立天文台・7.22皆既日食中継 国立天文台、2009年7月23日閲覧〕。 当日は日本の多くの地域で梅雨前線の影響で曇りや雨となり、悪石島では暴風雨〔当日20時から放送された南日本放送『どーんと鹿児島』において、皆既日食時間帯が一番酷かったとの現地からのリポートがあった。〕、奄美大島では皆既直前で雲が厚くなり、わずかに喜界島で薄雲を通じて観測することができた。中国で最も多い天文ファンや観光客が訪れた上海では雨で、皆既日食時間に空が暗くなった状況が観察されたものの、観測条件としては厳しいものとなった。また、無錫・蘇州・成都などの多くの地点でも太陽を観測することができなかった〔ただし、中国の1つの都市の市域は、重慶市は北海道ほど、上海市でも群馬県ほどの面積があるなど、非常に広く、例えば上海市でも浦東新区の滴水湖周辺では太陽が観測できたとの報告もあり、すべての地域で観測できなかったわけではない。もちろんその反対に、観測ができたとされる都市でも、例えば杭州市の上海寄りの地域は厚い雲に覆われるなど、すべての地域で観測ができたわけではない。〕。 一方、日本でも硫黄島付近は快晴となり、船舶上での日食観測ツアーに参加した人々等は極めて好条件で日食が観測できた。ブータンやインドの一部などでは晴天になり、食の間に見られるプロミネンスの観測も可能であった。重慶市、武漢市、杭州市やバングラデシュ・インドの多くの地点などでは薄い雲を通してではあるが充分に皆既日食が観測でき、皆既日食前後に起きるダイヤモンドリングの観測も可能であった。 また、日本国内各地でも場所によっては雲の合間から部分日食が確認された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「2009年7月22日の日食」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Solar eclipse of July 22, 2009 」があります。 スポンサード リンク
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